長谷部茂利

長谷部茂利

長谷部茂利（はせべ しげとし、1971年4月23日生まれ）は、神奈川県横浜市栄区出身の元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活躍しています。彼は現役時代、主にミッドフィールダーとしてプレーし、現在はJリーグのアビスパ福岡の監督を務めています。

選手経歴

長谷部は横浜市栄区のFC本郷でサッカーを始めました。彼の高校時代は桐蔭学園高等学校に通い、李国秀監督のもとで成長しました。彼はその背番号10を背負いながら主将としてチームを引っ張り、第68回全国高等学校サッカー選手権大会に出場し、準々決勝進出を果たしました。高校卒業後、大学サッカーでの進路として筑波大学が注目されましたが、李の勧めを受け中央大学に進学し、サッカー部で活躍しました。

大学3年時には全日本大学サッカー選手権大会で優勝を果たし、4年生にはヴェルディ川崎に入団しJリーグデビューを飾ります。彼の在籍時、チームにはラモス瑠偉やビスマルクといった名選手がいた中で、多くの出場機会を獲得していきました。その後、川崎フロンターレへのレンタル移籍を経て、ヴィッセル神戸に移籍します。神戸で背番号10を背負った彼は、攻守に渡ってチームの中心として活躍し、1999年にはクラブ史上最高の7位に導きました。

その後、2001年にはジェフ市原に移籍します。ここでも彼はキャプテンとしてチームを支え、2003年には契約満了を迎え退団しました。

指導者経歴

現役引退後、長谷部は神戸で指導者としてのキャリアを積み始めました。まずはユースチームでの指導を経て、2011年にはトップチームのコーチに就任します。2016年からは再びジェフユナイテッド市原・千葉でコーチを務め、同年7月に監督としてチームを引き継ぎました。2018年からは水戸ホーリーホックの監督として指導に携わり、2019年にはチームをJ1昇格のプレーオフに導きました。

2020年からはアビスパ福岡の監督として大きな成功を収めています。コロナウイルスの影響を受けつつも、彼の指導の下、チームは史上初の12連勝を記録し、最終的にはJ2リーグで2位となりJ1リーグ自動昇格を果たしました。2023年にはチームをルヴァンカップ決勝に導き、見事に勝利を収めクラブにとっての初タイトルをもたらしました。これは彼の指導者としての実力を証明する大きな成果です。

所属クラブ

• - FC本郷（1987年 - 1989年）
• - 桐蔭学園高等学校（1989年 - 1990年）
• - 中央大学（1990年 - 1993年）
• - ヴェルディ川崎（1994年 - 1997年）
• - 川崎フロンターレ（1997年、期限付き移籍）
• - ヴィッセル神戸（1998年 - 2000年）
• - ジェフユナイテッド市原（2001年 - 2003年）

タイトル

選手時代

• - J1リーグ : 1回 (1994年)
• - Jリーグカップ : 1回 (1994年)
• - 天皇杯 : 1回 (1996年)

指導者時代

• - アビスパ福岡 Jリーグカップ : 1回 (2023年)

長谷部茂利のサッカー人生は、選手としてだけでなく、指導者としても多くの成果を挙げています。彼の成長と活躍は、若い選手たちへの大きな励みとして続いています。

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