門馬和夫

門馬 和夫氏は、日本の政治家であり、福島県南相馬市の市長を現在二期務めています。1954年（昭和29年）3月13日に、現在の南相馬市である旧原町市の上北高平地区に生まれました。

公務員としてのキャリア

地元の高校を卒業後、東北大学工学部に進学し、1978年（昭和53年）3月に同大学を卒業しました。同年4月には、故郷の行政に携わるため、旧原町市役所に入庁しました。

2006年（平成18年）1月1日、原町市が相馬郡小高町、鹿島町と合併し、新たな自治体である南相馬市が誕生しました。門馬氏は合併後の南相馬市役所において、経済部長や南相馬市立総合病院の事務部長といった要職を歴任しました。長年にわたり市政の実務に携わった後、2014年（平成26年）に市役所を退職しました。

政治家への転身

市役所退職後、門馬氏は政治の道に進むことを決意しました。2014年（平成26年）11月に行われた南相馬市議会議員選挙に立候補し、初当選を果たしました。市議会議員として、一期務めました。

南相馬市長へ（1期目）

市議会議員としての活動を経て、門馬氏は市政のトップを目指します。2017年（平成29年）11月24日、任期満了に伴う南相馬市長選挙への立候補の意向を正式に表明しました。これに伴い、2018年（平成30年）1月9日付けで市議会議員を辞職しました。

2018年1月21日に投開票が行われた南相馬市長選挙では、現職の桜井勝延氏との一騎打ちとなりました。激しい選挙戦の結果、門馬氏は桜井氏を201票の僅差で破り、念願の初当選を果たしました。この選挙における当日有権者数は52,933人、最終投票率は62.39%でした。当選後、門馬氏は同年1月29日に正式に南相馬市長に就任しました。

南相馬市長へ（2期目）

市長としての一期目の任期満了を迎え、門馬氏は二期目を目指して立候補しました。2022年（令和4年）1月13日に告示された南相馬市長選挙には、門馬氏の他、元市長である桜井氏が再び立候補し、前回に続く顔合わせとなりました。

この選挙期間中、門馬氏の選挙事務所スタッフの一人が新型コロナウイルスに感染していることが判明するという事態が発生しました。これを受け、門馬氏自身もPCR検査を受けた結果、陽性と判明しました。陽性判明後は、公務や選挙活動を中断し、自宅での待機を経て入院となりました。

本人による直接的な選挙活動が困難となる中で、残りの期間は選挙運動員のみによる活動に制限されました。しかし、同年1月23日の投開票の結果、門馬氏は桜井氏を968票差で下し、困難な状況下で二期目の当選を果たしました。この選挙における当日有権者数は50,972人、最終投票率は63.75%でした。

門馬氏は現在、南相馬市長として二期目の市政運営を担っています。

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