開発隊群

海上自衛隊 開発隊群について

開発隊群（Maritime warfare Research and Development Command）は、海上自衛隊の自衛艦隊に所属する部隊です。その任務は、海上自衛隊が使用する装備品の運用に関する研究開発、艦艇に搭載される装備品の実用試験、性能調査など多岐にわたります。司令部は神奈川県横須賀市の船越地区に所在し、海将補（二）が司令官を務めます。陸上自衛隊の開発実験団、航空自衛隊の航空開発実験集団に相当する部隊として位置づけられています。

沿革

開発隊群は、組織改編を経て研究開発専門部隊として2002年（平成14年）に新編されました。その歴史は以下の通りです。

1960年（昭和35年）1月16日: 「実用実験隊」が新編されました。
1973年（昭和48年）10月16日: 自衛艦隊隷下に「プログラム業務隊」が新編されました。
1978年（昭和53年）7月1日: 自衛艦隊隷下に「開発指導隊群」が新編されました。この際、実用実験隊と海上訓練指導隊群が統合され、装備実験隊、運用開発隊が新たに編成されました。新編時の編成には、司令部、装備実験隊、運用開発隊、第1から第4、第11海上訓練指導隊、鹿児島試験所、護衛艦「ゆきかぜ」が含まれていました。
1980年（昭和55年）4月8日: 試験艦「くりはま」が就役し、開発指導隊群に編入されました。
1981年（昭和56年）10月31日: プログラム業務隊に厚木プログラム業務分遣隊が新編されました。
1995年（平成7年）3月22日: 試験艦「あすか」が就役し、開発指導隊群に編入されました。
2002年（平成14年）3月22日: 開発指導隊群が廃止され、自衛艦隊隷下に「開発隊群」が新編されました。プログラム業務隊（厚木プログラム業務分遣隊を含む）、装備実験隊、運用開発隊が廃止され、新たに指揮通信開発隊、艦艇開発隊、航空プログラム開発隊が編入されました。また、鹿児島試験所及び試験艦「くりはま」・「あすか」も開発隊群に編入されました。
2012年（平成24年）4月6日: 試験艦「くりはま」が除籍されました。
2015年（平成27年）12月1日: 鹿児島試験所が鹿児島音響測定所に改編され、海洋業務・対潜支援群に編成替えとなりました。
2020年（令和2年）4月1日: 試験艦「あすか」が直轄艦から艦艇開発隊隷下に編成替えとなりました。
2023年（令和5年）4月1日: 組織改編が行われ、艦艇開発隊及び指揮通信開発隊が廃止されました。新たに海上システム開発隊及び技術評価開発隊が新編され、試験艦「あすか」が技術評価開発隊に編入されました。また、開発隊群の英語呼称が「Maritime warfare Research and Development Command（MRDC）」に変更されました。

編成

現在の開発隊群は、以下の編成で構成されています。

開発隊群司令部（船越地区）
海上システム開発隊（船越地区）
技術評価開発隊（船越地区）
試験艦「あすか」
航空プログラム開発隊（厚木地区）

開発隊群は、海上自衛隊の装備品に関する技術開発と実用化において、重要な役割を担っています。

主要幹部

主要幹部に関する情報は、公開されている範囲では詳細な情報が限られています。司令官は海将補（二）が務めることがわかっています。

脚注

脚注に関する情報は、提供されたデータには含まれていません。

外部リンク

開発隊群
指揮通信開発隊の編制に関する訓令
艦艇開発隊の編制に関する訓令
航空プログラム開発隊の編制に関する訓令

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