間々観音

間々観音（ままかんのん）は、愛知県小牧市間々本町に位置する浄土宗の寺院で、正式名称は龍音寺（りゅうおんじ）といい、飛車山という山号を冠しています。地元では「間々乳観音」（ままちちかんのん）の名で親しまれています。

概要

間々観音は、尾張三十三観音霊場の第二十四番札所、また尾張西国三十三観音霊場の第五番札所という二つの顔を持っています。本尊として祀られている千手観音像は、特に授乳に関する願いに霊験あらたかとされ、日本で唯一の「お乳のお寺」として広く知られています。

創建は1492年（明応元年）とされ、一説には永正年間ともいわれます。元々は小牧山に位置していましたが、織田信長の命により現在の場所に移されたと伝えられています。

歴史

1492年（明応元年） - 創建。

境内と絵馬

境内には、尾張徳川家の菩提寺である建中寺から移築された由緒ある山門があります。また、参拝者の目を引くのは、女性の乳房を模した手水舎や線香立てです。観音堂の横には、同じく女性の乳房を象った絵馬が数多く奉納されており、その様子は独特の景観を形作っています。

交通手段

公共交通機関:
こまき巡回バス、名鉄バス：「間々乳観音前」停留所下車。

関連情報

書籍:
横山住雄『間々観音小史』（間々観音）1982年。
杉浦邦子 編、野村純一 監修『ふるさとお話の旅7』星の環会、2005年。

周辺情報

小牧山: 間々観音の創建地であり、現在も観音洞としてその名残をとどめています。
軽部神社: 岡山県総社市にある神社で、間々観音と同様に女性の乳房を型取った絵馬が奉納されています。

間々観音は、その特異な信仰の対象と、歴史的な背景から、多くの人々にとって興味深い寺院です。一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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