閘北区

閘北区について

閘北区（コウホクく）、簡体字では「闸北区」、英語では「Zhabei District」とも呼ばれるこの地区は、中華人民共和国の大都市上海にかつて存在していた市轄区です。日本での呼び名は、上海語と日本語が交じった「ザホク」で親しまれていました。

地理的特徴

閘北区は上海の中心城区の北部に位置し、蘇州河のほとりに広がる地域です。南側は黄浦区、静安区と接し、北側は宝山区、東側は虹口区、西側は普陀区と隣接しています。この立地条件から、閘北区は都市の中心部へのアクセスが良く、多様な文化が交差する場所となっていました。

歴史的背景

閘北区の歴史は1912年（民国元年）に設立された閘北市から始まります。この名称は、周辺の河川に存在する二つの閘門（せきもん）に由来しています。閘北区は1928年に改称され、その後地域の発展とともに成長を遂げました。しかし、2015年に隣接する静安区と統合され、新たに静安区が設立されることにより、閘北区はその歴史に幕を閉じることとなりました。

行政区画

閘北区には、8つの街道と1つの鎮が設けられていました。これにより、地域内の行政機能を効率的に運営する体制が整えられていました。

街道

以下は閘北区に存在した街道の一覧です：

• - 天目西路街道
• - 北站街道
• - 宝山路街道
• - 芷江西路街道
• - 共和新路街道
• - 大寧路街道
• - 彭浦新村街道
• - 臨汾路街道

鎮

• - 彭浦鎮

これらの街道と鎮がそれぞれの地域の特徴を反映し、住民の生活や文化を形成していました。

まとめ

閘北区は、上海の成長と共に歩んできた歴史的な地域であり、多様な文化が交錯する場所でした。地理的にも利便性が高く、上海市の発展に寄与してきました。しかし、時代の流れの中で他の区域との合併により、その姿を消すことになりました。今後、閘北の名は歴史の中で残り続け、上海の街の一端を担った証として語り継がれていくことでしょう。

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