関東管区警察局

関東管区警察局について

関東管区警察局は、埼玉県さいたま市中央区に所在する警察庁の地方機関であり、関東地方（東京都を除く）と、新潟県、山梨県、長野県、静岡県の10県を管轄しています。

主な役割

管轄区域内における広域的な事件の捜査や、各県警察に対する指導・監察、関係機関との調整を主な役割としています。また、警察法30条2項の特例により、全国の重大サイバー事案に関する捜査活動も担当しています。

組織規模

6つある管区警察局の中で最大の規模を誇ります。なお、警視庁や皇宮警察は関東管区警察局の管轄ではありません。

所在地

主な所在地は、埼玉県さいたま市中央区のさいたま新都心合同庁舎2号館ですが、東京都千代田区の警察総合庁舎も使用しています。

沿革

1954年7月1日に警察庁の発足とともに、旧国家地方警察東京警察管区本部を母体として関東管区警察局が発足しました。当初は、警察通信業務に限り東京都も管轄していました。

発足当初（1954年7月1日）

• - 内部組織は総務部、公安部、通信部の3部構成。
• - 管轄区域は現行の区域に加えて、警察通信に関する業務に限定して東京都も所管。
• - 東京都に東京都通信部を、その他の各県に県通信出張所を設置。

1958年（昭和33年）4月1日

• - 内部組織を改正し、公安部から保安部を分離して4部構成。
• - 管轄区域から東京都を分離し、現行と同様の管轄区域となる。
• - 東京都通信部を廃止し、その業務は警察庁直属の東京都警察通信部（現・東京都警察情報通信部）に移管。

1966年（昭和41年）4月1日

• - 各県に設置されていた県通信出張所を県通信部に改組。

1997年（平成9年）4月1日

• - 内部組織の通信部を情報通信部に改組。

2000年（平成12年）3月1日

• - 所在地を東京都千代田区霞が関から埼玉県与野市（現・さいたま市）の「さいたま新都心」に移転。

2001年（平成13年）4月1日

• - 内部組織を総務部、監察部、広域調整部、情報通信部の4部に改組。

2004年（平成16年）4月1日

• - 各県に設置されていた県通信部に情報技術解析事務を追加し、県情報通信部に改組。

2014年（平成26年）4月1日

• - 総務部と監察部を統合して総務監察部とし、内部組織は3部構成に。

2022年（令和4年）4月1日

• - 全国を管轄区域として重大サイバー犯罪の捜査等を分掌することに改正し、サイバー特別捜査隊を設置。

2024年（令和6年）4月1日

• - サイバー特別捜査隊を廃止し、内部組織としてサイバー特別捜査部を設置。これにより、内部組織は4部構成となる。

組織

現在の組織は以下の通りです。

総務監察部

• - 警務課
• - 会計課
• - 監察課
• - 監察官（三人）

広域調整部

• - 広域調整第一課
• - 広域調整第二課
• - 高速道路管理官（五人）
• - 災害対策官

サイバー特別捜査部

• - 企画分析課
• - 特別捜査課

情報通信部

• - 通信庶務課
• - 機動通信課
• - 通信施設課
• - 情報技術解析課
• - 通信支所

各県の情報通信部

• - 茨城県情報通信部
• - 千葉県情報通信部
• - 群馬県情報通信部
• - 栃木県情報通信部
• - 埼玉県情報通信部
• - 神奈川県情報通信部
• - 新潟県情報通信部
• - 山梨県情報通信部
• - 長野県情報通信部
• - 静岡県情報通信部

関東管区警察学校

関東管区警察局には、東京都小平市に所在する関東管区警察学校が付属しています。

組織

• - 庶務部

- 庶務課
- 会計課

• - 教務部

- 教務科
- 初任幹部教養科
- 生活安全教官室
- 地域教官室
- 刑事教官室
- 交通教官室
- 警備教官室

• - 指導部

- 学生科
- 警務教官室
- 術科教官室

歴代局長

歴代の局長については、公式ウェブサイト等を参照してください。

外部リンク

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