関東自動車 (埼玉県)

関東自動車株式会社について

関東自動車株式会社は埼玉県さいたま市浦和区を本社とするバス運行会社です。本社の所在地は仲町で、埼玉県内を中心に、特定バス事業と貸切バス事業を展開しています。この会社は、特別支援学校へのスクールバスや福祉送迎バスの運行が主な業務であり、地域に密着したサービスを提供しています。興味深い点として、関東自動車は埼玉県内で特定バス事業を行う唯一の企業であり、普通の乗合バス事業は展開していません。

会社の背景と沿革

関東自動車は1964年に浦和市（現・さいたま市緑区）で設立された共栄自動車工業が前身です。その後、1966年に改組されて関東自動車有限会社となり、1968年には株式会社への改組を果たしました。設立当初は自動車の整備や販売を主に行っていましたが、需要に応じてレンタカー事業にも参入しました。さらに、幼稚園送迎バスの運行を開始し、特に東京都内の養護学校へ通学する子供たちのために特定バスの運行要望が多く寄せられたことから、1977年に特定自動車運送事業許可を取得し、その後福祉バス事業を開始しました。

事業内容

関東自動車の事業は大きく分けて特定事業部、貸切事業部、及びその他の運行管理や整備、旅行業といった部門に分かれます。

特定事業部

特定事業部は関東自動車の中核をなしており、主に福祉バスの運行を担当しています。2012年には埼玉県内の様々な自主体と連携し、特別支援学校や福祉施設への送迎バスを運行し、関連機関と契約していました。また、福祉送迎用車両を166台保有しており、これにより多くの方々に就学や通院などの支援を行っています。

貸切事業部

貸切バスの運行も行っており、12台の貸切車両を保有しています。大型車は「いすゞ・ガーラ」などの車両を含み、観光客の送迎や団体旅行の支持に応えています。

その他の部門

車輌運行管理事業部では、自家用車の運行管理や役員送迎を行い、さらに車輌リース事業部や整備事業部による整備や中古車販売も手がけています。

営業所と拠点

関東自動車はさいたま市内に多くの営業所を持ち、県外に進出するための拠点も設けています。最近では、2015年に千葉県の営業所を新設し、2016年からスクールバスの運行も開始しました。また、2025年には東京都に新たな営業所を設ける予定で、これによりサービスエリアがさらに広がります。

車両

関東自動車の車両は約230台で、青と黄色を基調とした統一感のある塗装が特徴です。一般バスでは子供向けのデザインが施され、視覚的に魅力的な遊び心を感じさせる工夫がなされています。

結論

関東自動車株式会社は、埼玉県を中心に福祉輸送や貸切バスの運行に特化した会社です。地域に隣接したサービスを通じて、特に特別支援が必要な方々に向けた送迎バスの運行で大きな役割を果たしています。さらに近年、東京都や千葉県へのサービス拡大に向けた動きも見られ、今後の成長が期待されます。

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