関東自動車栃木営業所

関東自動車栃木営業所の概要

関東自動車栃木営業所（かんとうじどうしゃとちぎえいぎょうしょ）は、栃木県栃木市片柳町にかつて存在していた関東自動車の貸切部門の営業所です。この営業所は、路線バス部門においては佐野営業所に属する車庫的な位置づけにあり、また栃木市営バスである「ふれあいバス」の運行も請け負っていました。元々は社員寮として使用されていた建物を事務所として再利用している点が特徴です。現在では栃木市内の一般路線は1つを担当し、そのバスのナンバープレートは以前の「栃木」から現在の「とちぎ」に統一されています。しかし、2025年7月には関東自動車の営業所リストから削除されてしまいました。

沿革

関東自動車栃木営業所の歴史は長く、1923年に栃木駅前に本社が立ち上がったことに始まります。1934年には本社が宇都宮市に移転することになり、それに伴い栃木は営業所へと変更されました。1986年には、出張所として存在していた佐野出張所が統合されましたが、1996年には大規模な営業所再編が行われ、栃木は出張所に格下げとなり、営業所としての機能は佐野に引き継がれました。その後、栃木駅前の再開発のため、片柳町に位置する旧社員寮の跡地に新たに営業所を設けることになりました。

2004年には重要な路線廃止の動きがあり、栃木駅から卒島を経て小山駅に至る路線の一部が廃止されました。これ以降、栃木営業所は限られた路線を運営しながら、少しずつ変化を重ねていきます。

現行一般路線

栃木営業所が担当している現行の一般路線は、以下の停留所を含む1つのルートとなっています：

• - 栃木駅
• - 倭町一丁目
• - 栃木女子高等学校
• - 栃木商業高等学校
• - 二杉神社
• - 国学院・太平山（参道入口）

この路線では、栃木駅と国学院の間に直行バスが運行されていますが、この直通バスは特定輸送扱いとなっているため、一般客は乗車することができません。また、関東自動車の路線図では、倭町経由以外にも片柳一丁目経由のルートが記載され、実際にバス停も設置されていますが、現在は通常運行されている便は存在しません。

撤退および廃止された路線

近年、多くの路線が撤退したり廃止されました。その中には以下の路線が含まれています：

• - 栃木駅 - 倭町一丁目 - 栃女高 - 栃商高 - 錦着山入口 - 皆川 - 柏倉入口 - 柏倉神明
• - 栃木駅 - 倭町一丁目 - 栃女高 - 栃商高 - 錦着山入口 - 皆川 - 柏倉入口 - 西山中
• - 栃木駅 - 倭町一丁目 - 城ノ内 - 卒島 - 思川新道 - 佐野街道 - 小山駅
• - 栃木駅 - 倭町一丁目 - 栃高前 - サントリー入口 - 尻内 - 梅沢新町 - 羽鶴 - 出流橋
• - 栃木駅 - 倭町一丁目 - 栃高前 - サントリー入口 - 尻内 - 梅沢新町 - 鍋山新田 - 星野遺跡 - 星野御嶽山入口

これらのうち、一部の路線は現在も「栃木市営バス（ふれあいバス）」として契約輸送部が運行を受託しています。このように、関東自動車栃木営業所は、栃木市における交通の一端を担いながらも、時代の変遷とともにその形態を変えてきた歴史を持っています。

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