関正子

関正子（せき まさこ）

関正子（現姓：両澤、1941年または1942年 - 2019年9月18日）は、日本の卓球界を代表する名選手です。世界卓球選手権で金メダル4個を含む計8個のメダルを獲得し、その実力は国際的にも高く評価されました。彼女の活躍は、日本卓球界の黄金期を象徴するものとして、今もなお多くの人々に記憶されています。

輝かしい経歴

関正子は、安部学院高在学中の1958年度に全国高等学校卓球選手権大会シングルスで優勝し、その才能を早くから開花させました。その後も、国民体育大会卓球競技（高校の部）で東京都代表として優勝するなど、着実に実績を重ねていきました。

中央大学に進学後も、彼女の勢いは止まりませんでした。1960年度には、全日本学生卓球選手権大会でシングルスと女子ダブルス（パートナー：小川節子）の二冠を達成。その実力は、学生 পর্যায়েに留まらず、日本全体でもトップクラスであることを証明しました。

1961年度、関正子は世界卓球選手権（北京）に日本代表として出場し、シングルスで16強、女子ダブルス（パートナー：岡田）でも16強という成績を収めました。また、星野展弥と組んだ混合ダブルスでは銅メダルを獲得し、団体戦では金メダル獲得に大きく貢献しました。この活躍により、彼女の世界ランキングは23位タイに上昇しました。同年、学生選手権では小川と出場した女子ダブルスで2連覇を達成し、全日本卓球選手権大会ではシングルスで松崎キミ代を破り、初優勝を飾りました。

1962年度、学生選手権ではシングルスと女子ダブルス（パートナー：山中道子）で優勝。全日本選手権ではシングルスで松崎に敗れ準優勝、三木圭一と組んだ混合ダブルスでも準優勝となりました。

1963年度、プラハ世界選手権では松崎との女子ダブルスで金メダルを獲得。三木と出場した混合ダブルスでは銀メダル、団体では金メダルを獲得しました。学生選手権ではシングルス、山中と出場した女子ダブルスで優勝。全日本選手権ではシングルスで伊藤和子を破り2度目の優勝を果たしました。

旭精機に在籍した1964年度、ソウルで開催されたアジア卓球選手権ではシングルス、女子ダブルス（パートナー：深津尚子）、団体で金メダルを獲得。全日本選手権では竹下ナツミとの女子ダブルス、三木との混合ダブルスでも優勝。世界ランキングは自己最高の3位となりました。

1965年度、リュブリャナ世界選手権では女子ダブルス（パートナー：山中教子）で銀メダル、木村興治と組んだ混合ダブルスでは金メダルを獲得。団体では銀メダルを獲得しました。

2019年9月18日、関正子は永眠しました。彼女の卓球界への貢献は、計り知れません。

主な戦績

全国高等学校卓球選手権大会 シングルス優勝 (1958年)
国民体育大会卓球競技（高校の部）優勝 (1959年)
全日本学生卓球選手権大会 シングルス優勝 (1960年, 1962年, 1963年)
全日本学生卓球選手権大会 女子ダブルス優勝 (1960年, 1961年, 1962年, 1963年)
全日本卓球選手権大会 シングルス優勝 (1961年, 1963年)
全日本卓球選手権大会 女子ダブルス優勝 (1964年)
全日本卓球選手権大会 混合ダブルス優勝 (1964年)
世界卓球選手権 女子ダブルス金メダル (1963年)
世界卓球選手権 混合ダブルス金メダル (1965年)
世界卓球選手権 団体金メダル (1961年, 1963年)
アジア卓球選手権 シングルス金メダル (1964年)
アジア卓球選手権 女子ダブルス金メダル (1964年)
アジア卓球選手権 団体金メダル (1964年)

関連項目

卓球選手一覧
* 中央大学の人物一覧

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