関西テレビ☆京都チャンネル

関西テレビ☆京都チャンネル：歴史と魅力、そして閉局

概要

関西テレビ放送（KTV）が運営していたCS放送チャンネル「関西テレビ☆京都チャンネル」は、1998年11月1日から2009年4月30日まで放送されました。スカパー!を中心に、一部ケーブルテレビでも視聴可能でした。京都の文化や歴史、四季折々の風景などを紹介するオリジナル番組に加え、関西テレビ制作番組の再放送なども放送していました。2005年12月1日にはチャンネル名を「関西テレビ☆京都チャンネル」に変更し、「コテコテ総合エンタ」というキャッチコピーを掲げました。2009年4月30日の閉局後、一部番組はBSフジで放送が継続されました。


チャンネルの特徴と歴史

当初は「京都チャンネル」として開局し、京都の三大祭や大文字五山の送り火など、京都の伝統行事や文化を紹介する番組を多く放送していました。2002年以降はKBS京都との共同制作番組も増加し、情報番組やバラエティ番組などを放送しました。関西テレビ制作のローカル番組の再放送も盛んに行われ、視聴者にとって懐かしく親しみのある番組を全国に届ける役割も果たしていました。 特に『ふるさとZIP探偵団』のノーカット版や、『エンドレスナイト』の再編集版といった再放送は人気を博しました。

また、独自の番組制作にも力を入れており、『京チャンともっと遊ぼう！』など、マスコットキャラクター「京チャン」が登場する番組も制作・放送していました。京チャンは関西テレビのマスコットキャラクター「ハチエモン」をモチーフにデザインされています。


番組内容

番組は大きく分けて、京都チャンネルオリジナル番組、KBS京都との共同制作番組、関西テレビ制作番組、そしてKBS京都やα-station制作番組の再放送などで構成されていました。

オリジナル番組は、京都の文化や歴史、自然などをテーマにしたバラエティに富んだ内容でした。時代劇やドキュメンタリー、旅番組、そして地元のアーティストをフィーチャーした音楽番組など、多様な番組が制作されました。

共同制作番組は、KBS京都との連携により、京都の情報や文化をより深く掘り下げた番組を提供していました。特に『京都!ちゃちゃちゃっ』や『桑原征平のおもしろ京都検定』などは人気番組でした。

関西テレビ制作番組の再放送は、関西ローカルで放送された人気番組を全国の視聴者に届ける機会を提供しました。

その他、韓国ドラマの放送なども行われていました。


イメージキャラクター

2006年4月からは「コテコテギャルズ」というイメージキャラクターが登場しました。大阪のおばちゃん数名で構成されたこのグループは、チャンネル告知CMなどで活躍し、親しみやすいキャラクターとしてチャンネルを盛り上げていました。


閉局

2009年4月30日、関西テレビの経費削減による経営見直しに伴い、関西テレビ☆京都チャンネルは閉局しました。他の企業への運営譲渡はなく、長年に渡り愛されてきたチャンネルの幕を閉じました。しかし、一部番組はBSフジなど他のチャンネルで放送が継続されています。


影響

関西テレビ☆京都チャンネルは、ローカル番組の全国展開や、地域文化の発信という点で、CS放送における一つのモデルケースとなりました。閉局は残念ではありますが、その存在は、地方局とCS放送の連携や地域文化の伝承という点で、貴重な経験と記録として残っています。 その番組のいくつかは、現在も他局で放送されているものもあり、視聴者にとっての記憶に残るチャンネルであったと言えるでしょう。

もう一度検索