ふるさとZIP探偵団

『ふるさとZIP探偵団』とその後の『ZIP!』

概要

『ふるさとZIP探偵団』は、1989年4月1日に兵庫県津名郡由良町を発信地としてスタートしました。この番組は、毎週土曜日の午前10時から放送され、総放送回数688回を誇ります。新藤栄作がメインの司会を務め、視聴者に近畿地方を中心に日本各地の魅力をお届けしてきました。また、1999年10月2日には『ZIP!』にリニューアルされ、2002年9月28日までの14年間にわたって視聴者を楽しませました。このリニューアル後も、CS放送で「なつかしZIPアーカイブ」として再放送されるなど、番組の人気は衰えませんでした。

内容

番組は、謎のボスから与えられるZIPコードを鍵にして、タレントたちが指定された土地を探索する形式をとっていました。初期の頃は、与えられたzipコードがカバーする地域に直接向かうスタイルでしたが、後期には7桁の郵便番号制度が導入されたため、探索範囲を広げるために、モニターで府県や市町村を表示して探索先を決めるようになりました。基本的に近畿地方が多く取り上げられましたが、特別に高知県の探索も行われたことがあります。

番組に登場する探偵たちは、ユニークなキャラクターで多くのファンに愛されました。特に新藤栄作は自転車で取材を行い、放送の最後にはその場所の「美女」を紹介するコーナーがありました。彼が引退した際の謎のボスの登場シーンも話題になり、最後までその正体は明らかにされませんでした。

出演者

番組にはいくつかの主要な出演者がいて、探偵たちの個性的なキャラクターが引き立っていました。原田伸郎と佐藤蛾次郎は1回目から最終回まで出演し、特に蛾次郎は料理の腕前を披露しつつ、時には他のメンバーの家に入り込んで食事をしていた姿が視聴者の間で笑いを誘いました。また、新藤栄作は自転車探検を担当し、腰を痛めるまで活動を続けました。

桑原征平は1998年から「駅長」として新たに加入し、興奮のあまり転落するなどの珍エピソードもありました。それまでの探偵の役割を引き継ぎ、番組の盛り上げに貢献しました。香田晋や小林千絵、大八木淳史といった探偵もそれぞれの特徴を生かして活躍し、特に小林は元アイドルとして体当たりの探偵活動を行い、結婚という嬉しいニュースもありました。

主題歌

番組は音楽でも楽しませてくれました。オープニングテーマは大沢誉志幸の「馬が行く」で、エンディングテーマには村田和人の「MORNING SELECTION」が使用されました。エンディング前には「一本の音楽」というインストゥルメンタルも流れ、番組の雰囲気を引き立てました。

特徴

放送の終わりには視聴者からの意見を求めるメッセージが流れ、感想を送ると特製の年賀状が届くサービスもありました。また、土地の名産物を紹介し、購入の機会を提供するテレホンショッピング形式のコーナーもあり、視聴者と番組とのインタラクションがありました。これにより、番組は単なる視聴体験を超えた参加型の楽しさを提供していました。

『ふるさとZIP探偵団』は、地域の魅力を再発見し、探偵たちの人間味あふれる取り組みを通じて、視聴者に温かい記憶を残す番組であり続けました。

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