閣僚評議会議長 (ボスニア・ヘルツェゴビナ)

ボスニア・ヘルツェゴビナ閣僚評議会議長について

ボスニア・ヘルツェゴビナにおける閣僚評議会議長は、国家の行政府の長としての役割を担っています。ただし、大統領評議会や上級代表といった、より強い権限を持つ機関が存在するため、議長の権限は限定的であるという特徴があります。

閣僚評議会議長の選出と責任

閣僚評議会議長は、民族と団体の代表規則に則り、多数党によって推薦された候補者を大統領評議会が承認し、その後、議会下院によって任命されます。副大臣の選出においては、大臣とは異なる民族から選ばれる必要があり、閣僚評議会議長が推薦し、議会下院が任命します。

議長は、その職務遂行において議会と大統領評議会に対して責任を負います。もし議長が不在となる場合は、議事規則に従って副議長が議長の職務を代行することになります。

閣僚評議会議長の権限

閣僚評議会議長は、以下の権限を有しています。

閣僚評議会の活動を調整する。
閣僚評議会と各省庁との連携を確保する。
閣僚評議会の会合を招集し、その議長を務める。
閣僚評議会の最終決定を行う。
欧州理事会との連絡を担当する。

これらの権限を通じて、議長は政府の円滑な運営に貢献します。

歴代閣僚評議会議長

ボスニア・ヘルツェゴビナでは、1997年から2000年まで閣僚評議会共同議長が置かれていました。2000年以降は、単独の閣僚評議会議長が設置されています。

閣僚評議会共同議長（1997年-2000年）

閣僚評議会議長（2000年-現在）*

上記のリストは、歴代の議長職を務めた人物を記録したものです。

まとめ

ボスニア・ヘルツェゴビナの閣僚評議会議長は、行政府の長として一定の役割を担いつつも、他の機関との関係性において権限が制約されています。議長の選出、責任、権限、そして歴代議長について理解することは、ボスニア・ヘルツェゴビナの政治体制を理解する上で重要です。

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