闇夜のヘヴィ・ロック

エアロスミス『闇夜のヘヴィ・ロック』

『闇夜のヘヴィ・ロック』（原題: Toys in the Attic）は、アメリカのロックバンド、エアロスミスの1975年発表の3枚目のアルバムです。このアルバムは、エアロスミスにとって初の全米トップ40入りを果たし、その後の彼らの成功を決定づける重要な作品となりました。

アルバム概要

『闇夜のヘヴィ・ロック』は、エアロスミスの音楽性を確立した作品として評価されています。ハードロックを基調としながらも、ブルースやR&Bの要素を取り入れたサウンドは、当時の音楽シーンに大きな影響を与えました。スティーヴン・タイラーの独特なボーカルと、ジョー・ペリーのギタープレイが特徴で、エネルギッシュなライブパフォーマンスを彷彿とさせます。

収録曲

アルバムには、数々の名曲が収録されています。

Toys in the Attic (闇夜のヘヴィ・ロック)：アルバムのタイトル曲であり、ハードなギターリフが印象的なナンバー。
Walk This Way (ウォーク・ディス・ウェイ)：エアロスミスを代表する曲の一つ。リズミカルなギターとタイラーのボーカルが特徴。
Sweet Emotion (スウィート・エモーション)：ベースラインが印象的なバラード。ライブでも定番の曲。
Uncle Salty (ソルティおじさん)
Adam's Apple (アダムのリンゴ)
Big Ten Inch Record (ビッグ10インチ・レコード)
No More No More (戻れない)
Round and Round (虚空に切り離されて)
You See Me Crying (僕を泣かせないで)

これらの楽曲は、現在でも多くのファンに愛され続けています。

Run-D.M.C.によるカバー

1986年には、ヒップホップグループのRun-D.M.C.が「Walk This Way」をカバーし、大ヒットを記録しました。このカバーには、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーも参加し、ロックとヒップホップの融合という新たな音楽の可能性を示しました。このコラボレーションは、エアロスミスの再評価にも繋がり、彼らの第二次黄金期を築くきっかけとなりました。

受賞・評価

『闇夜のヘヴィ・ロック』は、数々の賞を受賞し、高い評価を得ています。

『ローリングストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』において229位
『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500』において、「Walk This Way」が336位、「Sweet Emotion」が416位にランクイン

2021年11月には、アメリカレコード協会により、本作品が9Xプラチナ・ディスクに認定。また、「スウィート・エモーション」が3Xプラチナ、「ウォーク・ディス・ウェイ」はプラチナに認定されています。

参加ミュージシャン

スティーヴン・タイラー - ボーカル、アコースティック・[[ギター]]、ハーモニカ、ピアノ、キーボード
ジョー・ペリー - ギター、スライドギター
ブラッド・ウィットフォード - ギター
トム・ハミルトン - ベース
ジョーイ・クレイマー - ドラムス、パーカッション

まとめ

『闇夜のヘヴィ・ロック』は、エアロスミスの代表作であり、ロック史に残る名盤です。彼らの音楽性を確立しただけでなく、その後の音楽シーンにも大きな影響を与えました。現在でも多くのファンに愛され続けており、世代を超えて聴き継がれるべき作品と言えるでしょう。

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