阪神内燃機工業

阪神内燃機工業株式会社

阪神内燃機工業株式会社は、兵庫県神戸市に本社を構える舶用機関で知られるディーゼルエンジンの製造会社です。旧小曽根財閥に属する企業であり、阪神電鉄や阪急阪神東宝グループとは直接的な関係はありませんが、創業者の小曽根喜一郎は阪神電鉄の発起人の一人としても知られ、長い間筆頭株主として取締役を務めました。

沿革

この会社のルーツを辿ると、1918年に小曽根喜一郎によって設立された「株式会社阪神鉄工所」に遡ります。この当時の社長には小曽根貞松が就任しました。1944年に現在の社名に変更された後、1965年には株式会社木下鉄工所との合併が実現しました。

1970年代から1980年代にかけて、同社は着実に成長を続けました。1992年にはディーゼル機関の累計出荷量が1,000万馬力を超える成果を上げました。また、1995年には内燃機部門においてISO9001/JISZ9901品質システムの認証を取得し、品質管理の向上に努めました。

2009年には兵庫県加古郡播磨町に新たな組立および試運転工場を設立しました。この工場の設立によって更なる生産能力の拡大を図りました。さらに、2011年には明石工場、玉津工場、播磨工場の3カ所でISO14001/JISQ14001環境マネジメントシステムの認証を受け、環境への配慮も重要視しています。

2013年には大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所の第2部に上場しました。その後、2015年には全社でISO14001/JISQ14001環境マネジメントシステムの認証を取得し、持続可能な経営に向けた取り組みをさらに強化しています。

事業所

企業の本社は神戸市中央区にあり、そのほかにも複数の工場を持っています。具体的には、明石市に明石工場、神戸市西区に玉津工場、加古郡播磨町に播磨工場があります。また、東京都中央区には東京支店、福岡市博多区には福岡営業所が設けられています。

阪神内燃機工業株式会社は、伝統的な技術と最新の環境管理技術を融合させた高品質なディーゼルエンジンの製造を通じて、今後も舶用機関業界での地位を確立していくことを目指しています。

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