阪神基地隊

阪神基地隊の概要

阪神基地隊（はんしんきちたい、英称：Sub Area Activity Hanshin）は、海上自衛隊の呉地方隊に属する基地隊であり、本部は兵庫県神戸市東灘区に位置しています。この基地隊の略称は阪基（はんき）です。主に、大阪湾、紀伊水道、そして四国沖を含む広域の防衛警備を担当しており、施設内では訓練の実施をはじめ、海中で発見される不発弾や爆発性危険物の処理、さらには自然災害への対応など多岐にわたる業務が行われています。

基地隊本部は神戸港の東部、これも大規模な埋立地の南東部に設けられていますが、1995年に発生した阪神・淡路大震災により庁舎と岸壁に大きな損害が出ました。しかし、約2年にわたる復旧工事を経て、機能が大幅に強化され再生しました。

歴史と沿革

阪神基地隊の歴史は1952年にさかのぼります。この年の8月1日、保安庁警備隊が創設され、その後、海上保安庁第五管区海上保安本部の航路啓開部が大阪航路啓開隊に改称されました。同年の11月には第5掃海隊が編成され、大阪航路啓開隊に編入されました。1953年には大阪航路啓開隊が廃止され、「大阪基地隊」が新たに編成され、呉地方基地隊の傘下に入りました。

1954年に海上自衛隊が発足し、同時に大阪基地隊も呉地方隊に編入されました。以降、様々な分遣隊や測定所が新設・廃止されながら組織は拡充され、1968年には大阪基地隊が神戸市に移転し、阪神基地隊と改称されました。加えて、この時、大阪派遣隊が新編されました。

1970年代には掃海隊の編制が進み、第31掃海隊の編入や、さらに第33掃海隊や第41掃海隊の改編が行われました。1980年代から90年代にかけては、掃海隊や港湾哨戒隊の再編が続き、1997年に隊番号の改正により第15掃海隊が第42掃海隊に改称されました。

その後、2013年には紀伊警備所が廃止され、2024年には第42掃海隊が除籍されると共に、新たに「あおしま」が編入されました。

現在の部隊編成

現在の阪神基地隊は以下の構成要素で成り立っています：

• - 基地隊本部
• - 第42掃海隊

- MSC-684「なおしま」
- MSC-689「あおしま」

• - 由良基地分遣隊
• - 仮屋磁気測定所

このように、阪神基地隊は地域の安全保障に欠かせない役割を担い、災害救助や防衛警備の最前線として機能しています。基地は長い歴史を有し、幾度となく変化を遂げてきましたが、その使命は常に変わることなく、地域と国を守るために尽力しています。

参考リンク

• - 海上自衛隊阪神基地隊公式サイト
• - 海上自衛隊 阪神基地隊 Twitter

阪神基地隊は、命がけの任務を遂行し、地域と国民の安全を守るため、今後もその活動を続けていくことでしょう。

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