船場センタービル

船場センタービルの概要

船場センタービルは、大阪府大阪市中央区の船場中央地区にある商業施設です。運営は株式会社大阪市開発公社が行い、同社が1号館から3号館および10号館を所有し、4号館から9号館の一部も管理しています。

歴史

このビルは1970年に開業しました。その際、中央大通の建設が進められていたため、周囲の土地が道路用地として移転を余儀なくされていました。移転交渉は、元の地価の高さから難航しましたが、実業家の小林茂喜が道路の地下にビルを建てる提案をし、これが受け入れられた結果、現在の形が誕生しました。

ビルの立地は、中央大通に挟まれた区域で、地上4階、地下2階の構造を持っています。建物の両端は高架道路のため低くなっており、周囲の駐車場を利用した空間も存在します。ビル内は中央大通を挟み、1号館から10号館までの構成に分かれています。また、大阪市の地下鉄堺筋線と御堂筋線が交差しており、施設内部は3つのゾーンに分かれています。

商業機能

船場センタービルの内部には、多種多様なショップが展開されています。堺筋以東の1号館から3号館はインポートマーケットとして、海外の商品が数多く取り扱われています。一方、堺筋と御堂筋の間に位置する4号館から9号館は繊維問屋街として多くの繊維関連店が集まり、御堂筋以西にある10号館は主に専門店が並ぶショッピングエリアとなっています。さらに、地下には飲食店街が広がり、5号館から8号館の地下にも駐車スペースがあります。

ビルの屋上では阪神高速13号東大阪線および中央大通の高架道路が通過しています。また、地下にはOsaka Metro中央線が通い、交通アクセスも非常に便利です。

都市計画と今後の展望

2012年に、大阪府のプロジェクトチームは都市構造の見直しを考慮し、阪神高速13号東大阪線の一部区間の撤去と、中央大通の地下化の可能性について言及しました。これには船場センタービル自体の将来的な撤去も含まれているとのことです。2013年から2015年にかけては、ビル外壁の改修が行われ、2020年には土木学会から選奨土木遺産として認められました。また、生きた建築ミュージアム・大阪セレクションにも選定されています。

交通アクセス

船場センタービルは、鉄道や道路でのアクセスが非常に良好です。Osaka Metro堺筋線・中央線の堺筋本町駅と、御堂筋線・中央線・四つ橋線の本町駅からはそれぞれ直結の出口が利用可能であり、多くの人々が利用しています。また、阪神高速道路の各出口からも近く、大阪市道築港深江線へのアクセスも容易です。

このように、船場センタービルは大阪市の中心部に位置し、商業・交通の要所として多くの利用者に愛されている施設です。

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