阿見町立阿見小学校

阿見町立阿見小学校

茨城県稲敷郡阿見町中央2丁目に所在する、公立の小学校です。

概要

阿見小学校は、1910年に開校しました。教育活動の幅広い分野で成果を上げており、特に吹奏楽コンクールでは数多くの賞を受賞しています。また、学校のシンボルとして、創立翌年に校庭中央に植えられたと伝えられる大きなイチョウの木があります。

沿革

阿見小学校の歴史は、明治時代に遡ります。1873年に若栗小学校の基盤が作られ、次いで1876年には青宿村に阿見小学校が設立されました。この二つの学校が合併し、1910年に阿見尋常小学校として新たなスタートを切りました。戦時中の1941年には国民学校令により阿見国民学校と改称されましたが、第二次世界大戦後の学制改革を経て、1947年に現在の名称である阿見町立阿見小学校となりました。

創立以降、時代の変化と共に教育内容や学校体制も整備されてきました。1977年には文部省指定の「教育課程」研究発表会を実施し、その教育実践が注目されました。同年、阿見町立阿見第一小学校を分離開校しました。さらに1984年には阿見町立阿見第二小学校も分離開校し、地域の児童増加に対応しました。近年では、2018年4月に阿見町立吉原小学校と統合し、更なる歴史を刻んでいます。

教育活動と受賞歴

阿見小学校は、学業だけでなく、様々な分野で顕著な成果を収めています。1960年にはソニー賞で最優秀校に選ばれるなど、教育実践が高く評価されてきました。また、1969年には自転車の安全な乗り方コンテスト全国大会で優勝し、安全教育での文部大臣賞を受賞しています。学生顕微鏡観察コンクールや理科研究作品展、ジュニア発明展など、理科教育分野での活躍も目立ちます。

文化活動では、音楽分野での実績が豊富です。TBSこども音楽コンクールでの優秀賞・最優秀賞受賞や、NHK全国学校音楽コンクールでの優良賞受賞など、合唱や音楽演奏のレベルの高さを示しています。特に吹奏楽は輝かしく、茨城県吹奏楽コンクールで複数回金賞を受賞し、東関東大会にも出場、優秀賞を獲得しています。

スポーツ分野では、ミニバスケットボールチームが全国大会に出場するなど、児童の体力向上や運動能力開発にも力を入れています。さらに、学校花壇コンクールでの受賞や、花とほうきの環境美化コンクールでのモデル校指定など、環境教育や美化活動も熱心に行われています。

学校行事

年間を通して様々な行事が企画されています。主なものとして、4月の入学式に始まり、5月の遠足や町陸上記録会、6月のプール学習開始などがあります。夏休み前の7月には創立記念日やミニコンサート集会が行われ、9月には運動会が開催されます。冬場にかけては特に大きな行事はありませんが、年度末の3月には6年生を送る会や卒業式、修了式が行われ、一年間の締めくくりとなります。

通学区域と周辺環境

本校の通学区域は阿見町内に広がっており、阿見（中郷西、三区上、三区下）、中央（中央東、中央西、中央南、中央北、富士団地）、若栗（北、宿、西方）、吉原（大砂、上吉原、中吉原、下吉原、新山）、鈴木、福田の各地域が含まれます。進学先中学校は、基本的に阿見町立阿見中学校となります。

学校周辺には、進学先の阿見町立阿見中学校のほか、茨城大学農学部や阿見町役場といった主要な施設が立地しています。最寄りの駅はJR常磐線荒川沖駅で、学校までは約5.7kmの距離があります。

関係者

過去には、第8代阿見町長や阿見町議会副議長を務めた千葉繁氏が本校の出身者として知られています。

本校は、地域の歴史と文化を背景に、児童の育成に力を注いでいます。

もう一度検索