阿部寿樹
阿部 寿樹（あべ としき）
プロフィール
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経歴
プロ入り前
阿部選手は、一関市立赤荻小学校に入学後、スポーツ少年団で軟式野球をスタートしました。その後、一関市立山目中学校では軟式野球部に加入し、父が自宅に設けた練習場で硬式球や木製バットに親しむ日々を送りました。高校は岩手県立一関第一高等学校に進学し、3年生のときには春の県大会と東北大会で優勝を果たしました。しかし、夏の予選では強豪校の花巻東高に敗れ、その際に当時1年生の菊池雄星と対戦しました。
大学は明治大学の情報コミュニケーション学部に進学し、硬式野球部に加入。1年生から試合に出場し、以降はレギュラーとして活躍しました。特に3年春には打率.353を記録し、その後も安定した成績を残しました。大学在籍中には、震災により進路が変更されたり、Hondaでの練習に参加したりと多くの経験を積みました。
入社後
本田技研工業に入社した阿部選手は、埼玉製作所で車体に配線をハメ込む仕事をしながら、野球部での活動を続けました。入社初期は苦しい時期を過ごしましたが、チーム指導者のもとでスキルを磨き上げました。2014年の都市対抗野球大会では逆転サヨナラ打を放ち、プロから注目を集めるきっかけを得ました。2015年10月、ドラフトで中日ドラゴンズに指名され、プロ野球選手としての道を歩み始めます。
中日ドラゴンズ時代
2016年にプロデビューを果たし、初本塁打はビッグネーム相手に記録。以後、阿部選手はチームに貢献し、規定打席にも到達しました。2019年には打率.291を記録し、チームの勝利に大きく貢献しましたが、2020年は打撃に苦しむ場面もありました。それでも持ち味の守備力と一発の恐怖心から、貴重な得点源としての役割を果たしています。
2021年には打撃フォームを改善し、2022年にはシーズンを通してスタメン出場を果たし、安定した成績を残しました。特にこの年は、ポジションを数回変更しながらも9本塁打、57打点を記録し、勝負強さが光ったシーズンとなりました。
楽天移籍後
2022年11月、涌井秀章選手とのトレードで楽天ゴールデンイーグルスに移籍しました。新たな環境でもその実力を発揮し、2023年にはシーズンを通じて活躍の場を広げています。特に、初本塁打の記録など、移籍後もサプライズを提供しています。
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選手としての特徴
阿部選手は、遠投110mを誇る強肩と、俊敏な動きによる高い守備力が魅力です。打撃面でも、パンチ力を兼ね備えた技術を誇り、大きな期待が寄せられています。藤川球児氏もその実力を認める言葉を寄せるなど、多方面から高く評価されています。
人物
「マスター」という愛称は、彼の風貌から名付けられました。実家は稲作農家ということもあり、しっかりとした根を持つ選手でもあります。上記のようにスポーツに対しての情熱が強く、その姿勢が彼の成長を後押ししていることは間違いありません。
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なお、阿部選手は各年度の成績や記録を塗り替えていく過程において、引き続きプロ野球界での活躍が期待されます。
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