阿部紗英

阿部 紗英

阿部 紗英（あべ さえ）は、2000年1月11日に東京都で生まれた日本のファッションモデル、女優、タレントです。現在の所属事務所はサインで、幼少期から芸能界での活動を続けています。

幼少期からのキャリア

阿部紗英のキャリアは、わずか3歳だった2003年にスカウトされたことから始まりました。当初は主にファッションモデルとしての活動を中心に行っていましたが、幼くして多岐にわたる経験を積んでいます。2007年には、アイドルグループであるキューティー★マミーのバックダンサーを務め、翌2008年にはキューティー☆マミーkids名義で楽曲「らぶジィチャン らぶバッチャン」を発表するなど、音楽活動にも関わりました。

また、2008年には集英社の少女漫画雑誌『りぼん』が主催するオーディションで「りぼんガールグランプリ」を受賞し、同誌の読者モデルとしても活躍。同年には、キッズファッション誌『maria』とavexが共同で実施した「マリアキッズドリームプロジェクト」に参加し、選抜されたスパークリングキッズのメンバーとして、12月にシングルCD「キラ☆キラ/うれしい かんじ」をリリースしています。この頃から、彼女はモデル、音楽活動、読者モデルと、多様な分野でその才能を発揮し始めていました。

モデルとしての活躍

2010年からは、新潮社の人気キッズファッション誌『ニコ☆プチ』の専属モデルとして活動を開始し、多くの読者から支持を得ました。専属モデルとしての活動は2013年6月号まで続き、ティーン世代のファッションアイコンとして注目されました。また、『りぼん』でも2009年から2010年にかけて「りぼんガール」として登場しています。その他、2012年には「ガールズフィット」のイメージモデルを務めるなど、多方面でモデルとしてのキャリアを積みました。

モデル活動の中でも特筆すべきは、2011年の「ベストジーニスト一般新人部門2012」への挑戦です。書類審査を通過し、最初の二次審査に臨みましたが惜しくも敗退。しかし、リベンジ戦で見事第2位を獲得し、最終審査へと駒を進めるなど、逆境を跳ね返す粘り強さも見せています。

女優・タレントとしての活動

モデル活動と並行して、阿部紗英は女優やタレントとしても活動の幅を広げています。テレビCMでは、2006年にSUZUKIの「MRワゴン」、2007年には富士通の「らくらくホンIV」に出演し、子役時代からその姿がお茶の間にも届けられていました。

テレビ番組では、2010年にテレビ東京のバラエティ番組『ピラメキーノ』内のコーナー「子役恋物語」に出演。その後、女優として本格的に活動を開始し、2012年にはWOWOWのドラマ『贖罪』で小川真由役を演じました。近年では、刑事ドラマや社会派ドラマなど、多様なジャンルの作品に出演しています。主な出演歴としては、2020年の『警視庁・捜査一課長 2020』、2021年の『緊急取調室』第4シリーズ第1話、2022年の『17才の帝国』第4話などがあります。2023年には、テレビ朝日の新春ドラマスペシャル『正しい恋の始めかた』、NHK総合のドラマ『軍港の子 〜よこすかクリーニング1946〜』では語り（瑞希役）を務めるなど、表現者としての多様な可能性を示しています。2024年にはテレビ朝日系の連続ドラマ『Believe-君にかける橋-』の第5話・第6話にも出演しました。

映画では、2009年に公開された山田雅史監督作品『ひとりかくれんぼ 劇場版』に出演しています。また、舞台への出演も経験しており、2023年3月には特殊ミステリー歌劇「心霊探偵八雲」-思考のバイアス-」に飯塚万里役で出演し、ライブパフォーマンスも披露しました。

幼少期からの長いキャリアを持ち、モデル、タレント、そして女優として着実に経験を積み重ねてきた阿部紗英。その表現力と存在感は、今後のさらなる活躍を期待させるものです。

所属事務所の変遷

彼女はこれまでにいくつかの芸能事務所に所属しています。キャリアをスタートさせたSugar&Spice（2003年 - 2007年）を皮切りに、フェイスネットワーク（2007年 - 2008年3月）、プラチカ（2008年4月 - 2009年3月）、バーニングプロダクション（2009年4月 - 2012年11月）を経て、現在はサインに所属しています。

これからも多方面での活躍が期待される注目のタレントです。

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