陳鏞基

陳 鏞基（チェン・ヨンジー）

陳鏞基は1983年7月13日生まれ、台湾の台東県出身のプロ野球選手であり、主に内野手として活動しています。彼のプロ野球キャリアは、特にマイナーリーグおよびCPBLでの活躍によって広く知られています。

経歴

MLB傘下時代

陳鏞基は2004年にシアトル・マリナーズと契約し、マイナーリーグでのキャリアをスタートしました。彼はこの頃から高い打率を記録し、確かな打撃力と足の速さを兼ね備えた選手として注目を集めました。

2006年には、第1回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のチャイニーズタイペイ代表に選出され、特に中国戦ではWBC初の満塁本塁打を打つという偉業を達成。シーズン中にはオールスター・フューチャーズゲームに選出され、台湾出身の胡金龍とともに注目を浴びました。そのオフには、IBAFインターコンチネンタルカップおよびドーハアジア競技大会のチャイニーズタイペイ代表にも選ばれ、アジア競技大会では金メダルを獲得しました。

2009年にはオークランド・アスレチックス、2010年にはピッツバーグ・パイレーツ傘下のマイナーチームでプレーし、再び広州アジア競技大会の代表選手に選ばれ、準優勝に貢献しました。

統一ライオンズ時代

2010年12月には、CPBLのドラフトで統一ライオンズから1位指名を受け、国内リーグでのキャリアが始まります。2012年には2013 WBCのチャイニーズタイペイ代表に再び選出され、2013年には初回先頭打者として初球本塁打を記録しましたが、試合が降雨コールドとなり、その成果は幻に終わりました。

また、2015年のWBSCプレミア12および2017年のWBCでも代表選手として活躍。特に、2020年7月24日の中信兄弟戦では、CPBL歴代26人目の通算1000安打を達成し、続く8月26日の富邦ガーディアンズ戦では、CPBLでの通算100盗塁も達成しました。この時点で、彼はCPBL史上8人目となる1000安打、100本塁打、100盗塁の偉業を成し遂げました。

2020年度シーズンは3年ぶりに100試合以上出場し、打率や出塁率、長打率など、各指標でキャリアハイを記録しました。

表彰・記録

陳は2014年と2017年にそれぞれベストナインの栄誉を得るほか、2014年8月には月間MVPにも輝いています。また、2011年から2019年にかけてオールスターゲームに9回出場しており、背番号は13を着用しています。

代表歴

彼の代表歴には、アテネオリンピックの他、2006年と2017年のWBC、及び2015年のWBSCプレミア12など、多くの国際大会が含まれています。これらの大会での彼の活躍は、彼自身の成長ばかりでなく、台湾の野球に対する注目を一層高める要因ともなっています。

陳鏞基のキャリアは、才能と努力の結晶であり、多くの野球ファンに愛されている選手です。

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