陸上自衛隊施設学校

陸上自衛隊施設学校

陸上自衛隊施設学校は、茨城県ひたちなか市の勝田駐屯地に所在する、防衛大臣直轄の教育機関です。施設科隊員、いわゆる工兵の教育を専門としており、陸上自衛隊における施設科の能力向上に不可欠な役割を担っています。

概要

施設学校の主要な任務は、施設科隊員に対する教育訓練です。ここでは、施設科の職務に必要な専門知識や技能を習得するための教育訓練、そして部隊運用に関する調査研究が行われています。毎年、陸上自衛隊だけでなく、海上[[自衛隊]]や航空自衛隊からも約1,000名の学生が入校し、年間を通して教育訓練を受けています。

また、施設学校は茨城隊区担任官として、茨城県内での災害派遣時には県下の各部隊を指揮する役割も担っています。さらに、直轄地域として「勝田分区」と呼ばれる茨城県北部と南部の沿岸地域16市4町1村において、災害派遣や広報活動を行っています。この広範な地域での活動は、施設学校が地域社会と密接な関係を築いていることを示しています。

沿革

施設学校の歴史は、1951年（昭和26年）に警察予備隊施設講習所として、現在地に設置されたことに始まります。その後、組織改編を経て、現在の陸上自衛隊施設学校となりました。以下に、その主な沿革をまとめます。

1951年（昭和26年）9月3日：警察予備隊施設講習所が、旧・日立精機工場跡地に設置。
1952年（昭和27年）1月7日：施設講習所が総隊施設学校に改編。
1954年（昭和29年）7月1日：陸上自衛隊施設学校に改称。
1975年（昭和50年）8月1日：施設教導大隊が施設教導隊に改編。
2002年（平成14年）3月27日：施設学校の整備部門が廃止され、東部方面後方支援隊施設教育直接支援中隊に移管。
2013年（平成25年）3月：新本部庁舎が完成し、移転。

組織編成

施設学校は、以下の組織で構成されています。

企画室
総務部
総務課
厚生課
警備課
管理課
会計課
衛生課
教育部
教務課
教材課「施校」
研究部：部隊運用・教育に関する研究・調査
主任教官
学校教官
研究員
施設教導隊：施設学校入校学生に対する教育支援
整備支援部隊
東部方面後方支援隊施設教育直接支援中隊「施教直支」（勝田駐屯地）：2002年（平成14年）3月27日より

これらの組織が連携し、施設科隊員の育成と教育訓練の質の向上に努めています。

主要幹部

（主要幹部については、具体的な情報が提供されていないため、ここでは割愛します。）

警備隊区

施設学校が災害派遣や広報活動を担当する「勝田分区」は、以下の16市4町1村が含まれます。

ひたちなか市、水戸市、那珂市、常陸太田市、常陸大宮市、高萩市、北茨城市、笠間市、石岡市、日立市、鉾田市、鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、小美玉市、大洗町、大子町、城里町、茨城町、東海村

まとめ

陸上自衛隊施設学校は、施設科隊員の教育訓練における中核的な役割を担うとともに、災害派遣や地域貢献活動を通じて、社会との繋がりを深めている機関です。その活動は、陸上自衛隊の活動を支える上で欠かせないものとなっています。

外部リンク

陸上自衛隊施設学校組織規則（昭和34年陸上自衛隊訓令第17号）
陸上自衛隊施設学校
* 陸上自衛隊勝田駐屯地（施設学校）＠公式 (@JGSDF__Katsuta) - Twitter

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