陸上自衛隊輸送学校

陸上自衛隊輸送学校について

陸上自衛隊輸送学校（JGSDF Transport and Logistics School）は、埼玉県朝霞市の朝霞駐屯地に所在する、防衛大臣直轄の教育機関です。主な任務は、陸上自衛隊の輸送科隊員に必要な知識と技能を教育・訓練することです。輸送に関する専門的な教育・研究を行い、自衛隊の輸送能力の向上に貢献しています。

歴史

輸送学校の歴史は、保安隊時代の1952年まで遡ります。

1952年（昭和27年）11月18日: 保安隊業務学校第2分校が、現在の東立川駐屯地にあたる旧立川駐屯地に開校しました。
1953年（昭和28年）3月10日: 保安隊業務学校第4部へと改称されました。
1954年（昭和29年）9月10日: 陸上自衛隊の発足に伴い、業務学校第4部が陸上自衛隊輸送学校として独立し、立川駐屯地司令の職務を兼務しました。また、第101輸送大隊が隷下に入りました。
1956年（昭和31年）1月25日: 副校長が設置されました。
1959年（昭和34年）8月13日: 企画室が設置されました。
1960年（昭和35年）:
3月15日：輸送学校長が朝霞駐屯地司令の職務を兼務するようになりました。
3月21日：輸送学校が立川駐屯地から朝霞駐屯地（旧陸軍予科士官学校跡）に移転しました。
1961年（昭和36年）8月17日: 朝霞駐屯地司令の職務が第1施設団長に移管されました。
1963年（昭和38年）2月25日: 学校本部が旧陸軍予科士官学校本館に移転しました。
1968年（昭和43年）:
3月25日：婦人自衛官学生隊（現在の女性自衛官教育隊）が隷下に編成されました。
4月1日：公募婦人自衛官（一般）幹部要員（WAC）が入校しました。
12月20日：婦人自衛官学生隊が第1教育団隷下に移管され、婦人自衛官教育隊に改称されました。
1969年（昭和44年）4月1日: 第101輸送大隊が東部方面隊隷下に編成替えとなりました。
1975年（昭和50年）:
3月26日：第311輸送中隊が朝霞駐屯地で編成され、輸送学校の隷下に入りました。
4月3日：教育課と研究課が部に昇格しました。
1991年（平成3年）4月8日: 仮庁舎に移転しました。
1993年（平成5年）:
9月27日：新庁舎への移転が完了しました。
12月23日：輸送教育センターが新設されました。
2026年（令和8年）: 武器学校、需品学校と統合され、後方支援学校（仮称）に改組される予定です。

組織

輸送学校は、以下の組織で構成されています。

企画室: 学校運営の企画立案を行います。
総務課: 人事、会計、厚生などの学校運営に関する事務を担当します。
管理課: 施設管理、装備管理を担当します。学校の通称として「輸校」と呼ばれています。
教育部: 輸送任務に携わる幹部・陸曹を対象とした課程教育と訓練を実施します。
研究部: 輸送科部隊の運用に関する調査研究を行います。
第311輸送中隊: 入校学生に対する教育支援、学校の研究支援、実際の輸送任務を担当します。通称として「311輸」と呼ばれています。

主要幹部

輸送学校の主要幹部については、公式ウェブサイトや関連資料でご確認ください。

脚注

参考文献

我が母校五十年誌（陸上自衛隊輸送学校）

関連項目

陸軍輜重兵学校：旧日本軍の輸送部隊に関する学校です。
陸上自衛隊中央輸送隊：陸上自衛隊の輸送部隊です。
北部方面輸送隊 / 東北方面輸送隊 / 東部方面輸送隊 / 中部方面輸送隊 / 西部方面輸送隊：各方面隊の輸送部隊です。

外部リンク

陸上自衛隊輸送学校組織規則（昭和34年陸上自衛隊訓令第25号）
* 陸上自衛隊公式HP 教育機関



陸上自衛隊輸送学校は、自衛隊の輸送能力を支える重要な役割を担っています。将来的な後方支援学校への改組に向けて、その教育・研究活動はさらに発展していくことが期待されます。

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