概要
第1施設団は、
陸上自衛隊東部
方面隊の直轄部隊として、
施設科部隊の中核を担っています。
茨城県古河市に所在する
古河駐屯地に団本部を置き、2つの施設群を中心に、施設器材隊、複数の施設隊、ダンプ車両中隊などで構成されています。主な任務は、東部
方面隊の各部隊に対する施設作業支援、災害派遣、国際貢献活動、民生協力など多岐にわたります。
第1施設団長は、
古河駐屯地司令を兼務しており、部隊運営と駐屯地の管理を一手に担っています。
歴史
第1施設団は、その前身となる部隊から数えると、長い歴史を持っています。以下に、その主な沿革をまとめます。
第500建設群
1953年(昭和28年)3月9日:第500建設群が松戸駐屯地から豊川駐屯地に移駐。
第1建設群
1954年(
昭和29年)
7月1日:第500建設群が第1建設群に改称。
1954年(昭和29年)9月10日:第102建設大隊が豊川駐屯地に新編。
1954年(
昭和29年)10月:第107施設大隊が
勝田駐屯地に新編。
1960年(昭和35年)2月26日:第102建設大隊が豊川駐屯地から朝霞駐屯地に移駐。
1960年(
昭和35年)
3月15日:第1建設群が豊川駐屯地から
朝霞駐屯地に移駐。
1961年(昭和36年)8月16日:第1建設群(朝霞駐屯地)が廃止。
第1施設団
1961年(
昭和36年)
8月17日:第1建設群を母体として第1施設団が
朝霞駐屯地において編成完結。第1施設団長が
朝霞駐屯地司令に職務指定。
1961年(昭和36年)8月17日:第104建設大隊が朝霞駐屯地に新編。
1962年(
昭和37年)3月26日:第104建設大隊が
朝霞駐屯地から
宇都宮駐屯地へ移駐。
1962年(昭和37年)8月14日:第107施設大隊隷下の主力3個中隊が勝田駐屯地から高田駐屯地へ移駐。
1968年(
昭和43年)8月9日:第107施設大隊隷下の1個中隊が
勝田駐屯地から高田駐屯地へ移駐。
1971年(昭和46年)10月20日:第102建設大隊および支援部隊が朝霞駐屯地から座間分屯地に移駐。
1972年(
昭和47年)
8月1日:団改編により、建設大隊および施設大隊を廃止し、施設群を新編。
第102建設大隊(座間分屯地)を基幹として第3施設群を座間分屯地に新編、第317地区施設隊(北富士駐屯地)を編合。
第104建設大隊(
宇都宮駐屯地)を基幹として第4施設群を
宇都宮駐屯地に新編、第312地区施設隊(習志野駐屯地)を編合。
第107施設大隊(高田駐屯地)を基幹として第5施設群を高田駐屯地に新編、第316地区施設隊(松本駐屯地)を編合。
第101施設器材隊を
朝霞駐屯地に新編。
1984年(昭和59年)3月26日:団改編により、第4・第5施設群の第308・第309ダンプ車両中隊を廃止し、第3施設群の第301ダンプ車両中隊を増強のうえ、団直轄に編合。
1991年(平成3年)3月29日:団改編により、地区施設隊を廃止し、施設中隊に改編。
第312地区施設隊(習志野駐屯地)を第352施設中隊に改編し、第4施設群隷下に編合。
第316地区施設隊(
松本駐屯地)を第353施設中隊に改編し、第5施設群隷下に編合。
第317地区施設隊(北富士駐屯地)を第351施設中隊に改編し、第3施設群隷下に編合。
1994年(平成6年)11月28日:東部方面総監部の
朝霞駐屯地移駐に伴い、
朝霞駐屯地司令職務を東部方面総監部幕僚長へ移管。
2001年(平成13年)3月2日:団本部及び第101施設器材隊、第301ダンプ車両中隊が朝霞駐屯地から古河駐屯地に移駐、古河駐屯地司令職務担任部隊に指定。
2001年(平成13年)3月26日:団改編(
方面隊内の体制移行に伴い、大幅な組織改編を実施)。
第3施設群(座間分屯地)を廃止。
第4施設群の施設中隊を機能別に改編し、群本部等が
宇都宮駐屯地から座間分屯地に移駐。
第4施設群第352施設中隊(習志野駐屯地)を廃止、第364施設中隊を駒門駐屯地に新編。
第306施設隊を
松本駐屯地に新編、隷下に編合。
第5施設群第353施設中隊が松本駐屯地から高田駐屯地に移駐。
2002年(平成14年)3月27日:後方支援体制移行に伴い、整備部門を
東部方面後方支援隊第102施設直接支援大隊に移管。
2004年(平成16年)3月27日:第307施設隊を高田駐屯地に新編、隷下に編合。
2008年(平成20年)3月26日:第4施設群の改編。
第362施設中隊が宇都宮駐屯地から古河駐屯地に移駐。
第4施設群第303水際障害中隊が
宇都宮駐屯地から
小郡駐屯地に移駐、第9施設群に編合。
2011年(平成23年)4月22日:部隊改編等。
第307施設隊が高田駐屯地から
宇都宮駐屯地に移駐。
第4施設群の改編(施設中隊の改編)。
2016年(平成28年)3月28日:第5施設群の施設中隊を機能別に改編。
2018年(平成30年)3月26日:第4施設群第364施設中隊が駒門駐屯地から座間駐屯地に移駐。
警備隊区
第1施設団は、茨城県内の13市4町を「古河・霞ヶ浦分区」として警備を担当し、団長が指揮を執ります。また、隷下の第4施設群長は、神奈川県中部の11市4町1村を担当・指揮します。
古河・霞ヶ浦分区: 古河市、
結城市、
筑西市、
桜川市、
下妻市、
つくば市、
つくばみらい市、土浦市、
かすみがうら市、
坂東市、
常総市、守谷市、取手市、五霞町、
境町、
八千代町、
利根町
第4施設群の担当地域については、第4施設群#警備隊区を参照してください。
編成・駐屯地
第1施設団は、以下の部隊で構成されています。
団本部(古河駐屯地)
本部付隊(
古河駐屯地)
第101施設器材隊(古河駐屯地)
第301ダンプ車両中隊(
古河駐屯地)
第4施設群 (座間駐屯地)
第306施設隊(
松本駐屯地)
第5施設群 (高田駐屯地)
第307施設隊 (
宇都宮駐屯地)
整備支援部隊
東部方面後方支援隊第102施設直接支援大隊:2002年(平成14年)3月27日から
整備隊「102施直支-整」(
古河駐屯地):第1施設団直轄部隊を支援
第1直接支援中隊「102施直支-1」(座間駐屯地):第4施設群を支援
第2直接支援中隊「102施直支-2」(高田駐屯地):第5施設群を支援
第1直接支援隊「102施直支-1直」(松本駐屯地):第306施設隊を支援
第2直接支援隊「102施直支-2直」(
宇都宮駐屯地):第307施設隊を支援
主要幹部
主要幹部については、公式情報をご確認ください。
廃止(改編)部隊
第3施設群(座間分屯地):2001年(平成13年)3月26日 廃止。
関連項目
陸上自衛隊施設学校
第2施設団 / 第3施設団 / 第4施設団 / 第5施設団
第3施設群 / 第4施設群 / 第5施設群
第306施設隊 / 第307施設隊
第1施設大隊
外部リンク
古河駐屯地
宇都宮駐屯地
高田駐屯地
陸上自衛隊古河駐屯地 第1施設団【公式】 - twitter