陸上自衛隊高射学校

陸上自衛隊高射学校について

陸上自衛隊高射学校は、陸上自衛隊の機関の一つであり、高射部隊の隊員に対する教育訓練を担う専門機関です。千葉県千葉市若葉区の下志津駐屯地に所在し、高射特科に必要な知識や技能を習得させるための教育訓練、陸上防空に関する研究、作戦の評価を主な任務としています。

概要

高射学校の学校長は陸将補が務め、隷下部隊として高射教導隊があります。高射教導隊は、高射学校の教育訓練や調査研究を支援する役割を担っており、任務部隊以外で03式中距離地対空誘導弾を保有する唯一の部隊です。また、災害派遣や広報活動も担当しており、その警備隊区は千葉市や千葉県南部を含む13市8町1村に及びます。警備隊区の活動は、千葉隊区長である第1空挺団長の指揮下で行われます。

沿革

高射学校の歴史は、1951年（昭和26年）に警察予備隊総隊特科学校として習志野駐屯地に設置されたことに始まります。その後、保安隊特科学校を経て、1954年（昭和29年）に陸上自衛隊高射学校が編成されました。当初は習志野駐屯地に置かれていましたが、1955年（昭和30年）に下志津駐屯地へ移転しました。

学校の組織は時代とともに変化しており、1959年（昭和34年）には副校長が設置され、各課が部に昇格しました。1968年（昭和43年）には教育部が第1教育部と第2教育部に改編され、作戦評価室が新設されました。また、高射教導隊は1969年（昭和44年）に編成されました。

2002年（平成14年）には、学校の補給・整備機能が東部方面後方支援隊に移管され、現在の体制に至っています。

組織編成

高射学校は、企画室、総務部、第1教育部、第2教育部、研究部、作戦評価室、高射教導隊、整備支援部隊で構成されています。

企画室：学校全体の企画立案を行います。
総務部：学校の総務事務や下志津駐屯地の管理業務を担当します。総務課、厚生課、警備課、管理課、会計課、衛生課、教材課が含まれます。
第1教育部：部隊運用、航空管制、航空気象、高射教育を担当します。
第2教育部：幹部高射要員の教育、ホークや03式中距離地対空誘導弾などの運用・器材操作・整備教育を担当します。
研究部：部隊運用や教育に関する研究・調査を行います。
作戦評価室：戦術教育を担当します。
高射教導隊：高射学校の学生に対する教育支援を行います。
整備支援部隊：装備品の整備支援を行います。
東部方面後方支援隊高射教育直接支援中隊：2002年（平成14年）3月27日から学校の補給・整備機能を担当しています。

主要幹部

主要幹部については、公式情報をご確認ください。

警備隊区

高射学校が災害派遣や広報活動を担当する警備隊区は、以下の地域です。

千葉市、市原市、四街道市、君津市、袖ケ浦市、木更津市、富津市、南房総市、館山市、鴨川市、いすみ市、勝浦市、茂原市、長南町、長柄町、睦沢町、白子町、一宮町、御宿町、大多喜町、鋸南町、長生村

廃止（改編）部隊

過去には以下の部隊が廃止または改編されました。

第1ロケット実験訓練隊：1968年（昭和43年）7月31日廃止。第2教育部に改編。
第119特科大隊：1969年（昭和44年）2月28日廃止。
第123特科大隊：1970年（昭和45年）8月4日廃止。

脚注

詳細については、公式ウェブサイトや関連資料を参照してください。

外部リンク

陸上自衛隊高射学校組織規則（昭和34年陸上自衛隊訓令第22号）
陸上自衛隊高射学校 公式HP
* 陸上自衛隊 高射学校(@JGSDF_ADS_PR) - Twitter

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