陸前富山駅

陸前富山駅

陸前富山駅（りくぜんとみやまえき）は、宮城県宮城郡松島町手樽早川に所在するJR東日本の仙石線の駅で、多賀城駅が管理する無人駅です。駅の運営や利用に関する歴史をたどると、長い年月と数多くの変遷が見えてきます。

駅の歴史

駅の設立は1928年4月10日に遡り、当初は宮城電気鉄道の富山駅（とみやまえき）として開業しました。その後、1944年には国有化が進み、運輸通信省の駅に改称され、現在の「陸前富山駅」という名前が使われ始めました。1945年には一時休止の時期がありましたが、翌年の1946年に営業を再開。

1958年には、無人駅としての運用が始まり、1987年には国鉄の分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道へと移行しました。さらに2003年には利便性が向上し、ICカード「Suica」の導入がなされました。2011年には大震災が発生し、全線が不通となりましたが、2015年には復旧し営業を再開しています。2024年には新たに「えきねっとQチケ」のサービスも始まる予定です。

駅の構造

陸前富山駅は、単式ホーム1面1線の地上駅です。無人駅であるため、駅員は常駐していませんが、出入口には簡易Suica改札機が設置されています。また、待合室内には乗車駅証明書発行機も設けられています。

利用状況

松島町の統計資料によれば、1999年度から2004年度にかけての1日平均乗車人員は時期によって変動がありました。しかし、2005年度以降の詳細なデータは公開されておらず、利用者数の推移については正確な把握が難しい状況となっています。

周辺情報

駅の近隣には観光名所や施設がいくつかあります。特に、松島四大観の一つとして知られる「麗観」や、富山観音、富山簡易郵便局、松島フットボールセンター（旧仙台育英学園松島研修センター）があります。また、2015年まで運行されていた代行バスの乗り場は、駅から600メートルほど離れた県道上に位置していました。

このように、陸前富山駅は歴史的な背景を持ちながら、地域の重要な交通手段として利用されています。何気ない日常の中で、駅周辺を散策したり、観光地へ行く際にこの駅を利用することで、松島の魅力を再発見する良い機会になるでしょう。

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