隙間女

隙間女

「隙間女」は、都市伝説の一つで、主に若い女性をターゲットにした話として知られています。その起源は定かではありませんが、江戸時代の随筆『耳袋』に類話が見られることから、古くから語り継がれてきた話であると考えられています。

あらすじ

物語の基本的な構造は以下の通りです。

ある日、一人暮らしの女性が、部屋の中で誰かの視線を感じます。しかし、部屋には誰もいません。最初は気のせいかと思いやり過ごしますが、その後も毎日のように見られているような感覚に襲われます。部屋はアパートの3階で、外から覗かれる心配はありません。部屋の中を探しても、誰も隠れていません。次第に、女性は自分が精神的に不安定になっているのではないかと疑い始めます。

そんなある日、ついに彼女は視線の主を発見します。それは、部屋のタンスと壁のわずかな隙間に立っている女でした。女は赤い服を着て、じっとこちらを見つめています。

別のバージョンでは、視線ではなく、何かを叩く音で異変に気づくというものもあります。

桜金造の語るバージョンでは、以下のような展開になります。

ある男性が会社を無断欠勤し、心配した同僚たちが彼の家を訪ねます。男性は家にいましたが、一歩も外に出ていないと言います。同僚が外に出るように勧めると、男性は「女が寂しがるからできない」と答えます。同僚たちが不思議に思って尋ねると、彼はタンスを指差し、「そこにいる」と言うのです。同僚が見ると、壁とタンスの隙間から赤い服を着た女がこちらを見ていました。同僚たちは恐れをなし、逃げ出してしまいます。男性がその後どうなったのかは誰も知らない、という結末です。

劇場版

2014年には、『隙間女 劇場版』が公開されました。永江二朗が監督を務め、菊地あやかが主演を務めています。

あらすじ

小春は、妹の今日子に異変が起きたという知らせを受け、今日子の部屋を訪れます。部屋の中は、あらゆる隙間がテープで目張りされ、今日子が倒れていました。意識を取り戻した今日子は、ある空き家に肝試しに行った時の体験を語り始めます。それは、その空き家に「隙間女」という悪霊が潜んでいるという事実を示すものでした。その呪いに憑りつかれた今日子を助けるため、小春は空き家へと向かいます。空き家には、何も知らずに引っ越してきた沙織が、隙間女によって閉じ込められていました。

キャスト

田茂小春（OL）：菊地あやか
市井沙織：橘ゆりか
田茂今日子（小春の妹）：芦原優愛
田中瞳佳
三瀬克也：森山栄治

スタッフ

監督：永江二朗
脚本：赤間つよし、永江二朗
エグゼクティブプロデューサー：藤岡修、酒匂暢彦、大橋孝史
プロデューサー：高口聖世巨、岡良亮、金子誠二郎
撮影：田宮健彦
主題歌：nachi's eight
録音：西岡正己
照明：田宮健彦
編集：佐上佳嗣
ヘアメイク：松田蓉子
キャスティングプロデューサー：平野貴之
* 助監督：松崎亮磨

もう一度検索