障害物競走 (陸上競技)

障害物競走（しょうがいぶつきょうそう）

障害物[競走]]は、特設の障害物や水濠を超えて競う陸上競技で、英語ではスティープルチェイス（Steeplechase）と呼ばれています。この競技は、競技規則（Technical Rules：TR）23に基づいて行われます。障害物競走は、トラック上に配置された障害物（通常障害）および水濠（水濠障害）を越える内容が特徴です。その設置方法や競技に必要な条件は、他の競技、例えば[[ハードル競走]とは大きく異なります。

競技の概要

障害物競走には主に2,000メートルと3,000メートルの2つの標準距離があります。それぞれの競技は、障害物や水濠の通過回数が決まっており、選手はこれらをクリアしながらタイムを競います。

3,000メートル競走（3000mSC）

この競技では、選手は障害物を28回、水濠を7回越える必要があります（TR23.2）。

2,000メートル競走（2000mSC）

こちらの競技では、障害物を18回、水濠を5回越える事が求められます（TR23.4）。

障害物の仕様

障害物の標準的な高さは、男子が914ミリメートル、女子が762ミリメートルとなっており、幅は少なくとも3メートル940です（TR23.5）。これに加え、障害物の最上部のバーは正方形でサイズが127ミリメートルと規定されています。また、特に水濠に接した障害物の幅も同様に、3メートル660（±20ミリメートル）に固定されています。

水濠（すいごう）について

水濠の設置に関しても明確な基準があり、長さは3メートル660（±20ミリメートル）、幅も同じく3メートル660（±20ミリメートル）と決まっています。この水濠の水深については、国際基準では「障害物に接する側の水濠の水深が約1m200㎜にわたり500㎜（±50㎜）」が適用されます。最近のルール変更により、水深が700ミリメートルから500ミリメートルに減少されました。

競技者の通過方法

競技中、選手は水濠を越える際、または水濠に飛び込んで通過する必要があります。すべての障害物を正しく越えなければ失格となります（TR23.7）。

障害物は短距離ハードルと異なり、選手が足をかけても倒れないように設計されています。また、水濠に接する障害物は、選手が安定して通過できるようにグラウンドにしっかり固定されていることが必要です（TR23.5）。

失格となるケースもあり、例えば水濠の左右を問わず、水濠以外の地面を踏んだ場合や、障害物を通過する際に足や脚が障害物の外側のバーの水平面より低くなってしまった場合です（TR23.7.1、TR23.7.2）。

まとめ

障害物競走は、選手の体力と技術が試される競技です。水濠や障害物の特性を理解し、規則を守りながら競うことで、より魅力的なレースが展開されます。

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