障害者職業能力開発校

障害者職業能力開発校について

障害者職業能力開発校は、身体、知的、精神といったさまざまな障害を持つ方々が、その能力に応じた職業訓練を受けることができる公共の職業能力開発施設です。これらの施設は、職業能力開発促進法第十六条に基づいて、国と都道府県が設置を行っています。

この取り組みの歴史は古く、1949年（昭和24年）に制定された職業安定法の改正にまで遡ります。当初は身体障害者のための公共職業補導所としてスタートし、その後、発展を遂げて障害者職業能力開発校として広がりました。

施設の種類と運営

障害者職業能力開発校は、国が設置したものと都道府県が設置したものに大別されます。国立の障害者職業能力開発校としては、以下の校名が挙げられます：

• - 北海道障害者職業能力開発校
• - 宮城障害者職業能力開発校
• - 中央障害者職業能力開発校（国立職業リハビリテーションセンター）
• - 東京障害者職業能力開発校
• - 神奈川障害者職業能力開発校
• - 石川障害者職業能力開発校
• - 愛知障害者職業能力開発校
• - 大阪障害者職業能力開発校
• - 兵庫障害者職業能力開発校
• - 吉備高原障害者職業能力開発校（国立吉備高原職業リハビリテーションセンター）
• - 広島障害者職業能力開発校
• - 福岡障害者職業能力開発校
• - 鹿児島障害者職業能力開発校

これらの施設はすべて国が設置していますが、その運営は、中央障害者職業能力開発校と吉備高原障害者職業能力開発校の2校を除いて、各都道府県に委託されています。

都道府県の施設

一方、都道府県が設置している障害者職業能力開発校には以下のような校名があります：

• - 青森県立障害者職業訓練校
• - 千葉県立障害者高等技術専門校（通称：ちばテク障害者校） - 2024年4月1日より「千葉県立障害者テクノスクール」へ名称変更予定
• - 静岡県立あしたか職業訓練校
• - 京都府立京都障害者高等技術専門校
• - 京都府立城陽障害者高等技術専門校
• - 兵庫県立障害者高等技術専門学院

また過去には、愛知県の春日台職業訓練校が存在していましたが、2018年3月に閉鎖され、愛知県立名古屋高等技術専門校や愛知県立岡崎高等技術専門校に機能が移転しました。

関連項目

障害者職業能力開発校に関連する項目には、障害者職業訓練や職業能力開発校、地域障害者職業センター（職業準備支援）、就労移行支援、就労継続支援などがあります。これらの施設や支援は、障害を持つ方が社会での自立を果たすための重要な役割を担っています。

障害者職業能力開発校は、障害者が自らの能力を最大限に発揮し、社会参加を果たすための重要な基盤となっており、その活動は今後もさらなる重要性を増すことでしょう。

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