雑誌コード

雑誌コードの概要

雑誌コードとは、日本国内で流通する雑誌を特定し管理するために設けられた識別番号です。これらのコードは、各雑誌タイトルに対して5桁の数字が与えられ、さらに発行号ごとに2桁の番号を追加することで、個別の雑誌を管理できる仕組みとなっています。

雑誌コードの表示

日本の雑誌の裏表紙の左下には「雑誌 xxxxx-xx」または「雑誌 xxxxx-xx/xx」と記載されており、これが雑誌コードを示します。このコードにより、書店や流通業者は簡単に特定の雑誌を識別し、管理することができます。

雑誌コードの歴史

雑誌コードの起源は1954年にさかのぼります。最初はトーハンがIBMコードを使用し、その後1978年に日本出版取次協会が5桁の新しい雑誌コード体系を採用しました。1986年には、雑誌コードをJANコード体系に統合し、共通雑誌コードとしてバーコード化が進みました。これに続く数回の改定を経て、現在の形へと進化してきました。

雑誌コードの付与と管理

日本出版インフラセンターが、雑誌コード管理センターを通じて雑誌コードを各雑誌タイトルに付与しています。これらのコードは長期的に独自性が保たれていますが、いくつかの理由から再利用されることもあります。重要なのは、センターから付与された雑誌コードは他者が使用することは許されていないという点です。

雑誌コードの構成

雑誌コードは基本的に5桁の数字で構成されています。最初の1桁または2桁は、雑誌の発行形態によって異なります。以下のように分類されます：

• - 0, 1: 月刊誌（隔月刊や季刊を含む）
• - 2, 3: 週刊誌（隔週刊や月2回刊を含む）
• - 4, 5: コミックス（漫画レーベル）
• - 6: ムック
• - 7: オーディオ商品
• - 8: 直販誌（タウン誌など）
• - 9: PB商品（プロモーション品など）

各発行形態に応じた独自のルールが存在し、毎号ごとに異なる方法で番号が付けられます。たとえば、月刊誌は奇数の番号で、別冊や増刊号はその数字に1を足して使用します。

バーコード化された雑誌コード

1986年から2004年まで使用されていた共通雑誌コードは、雑誌コードをJANコード体系に組み込んだものです。これにより13桁で構成されるバーコードが開発され、流通システムでも広く利用されています。具体的には、識別コードや雑誌コード、月・号、価格などが含まれる構成であり、識別コードの先頭が491であることが特徴です。

定期刊行物コード

2004年以降は、定期刊行物コードが使用され、これもバーコードとしての機能を果たしています。アメリカやカナダで用いられていたUPCコードが統一される際、このコードに変更が加えられ、481で始まるようになりました。定期刊行物コードは13桁のJANコードに5桁のアドオンコードを追加した形で、18桁の識別子から構成されています。

雑誌コード管理センター

雑誌コードの配布は、雑誌コード管理センターによって一元的に行われ、トーハン雑誌部によって実務が委託されています。これにより、日本国内の雑誌流通が円滑に管理、運営されることとなります。

まとめ

雑誌コードは、日本における雑誌の流通や管理に不可欠な要素であり、歴史的な発展を経て、現在の効率的なシステムへと成熟しました。雑誌業界の中で的重要な役割を果たすこのコードは、今後もその重要性を保ちながら、進化し続けることでしょう。

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