雑餉隈駅

雑餉隈駅について

雑餉隈駅（ざっしょのくまえき）は、福岡県福岡市博多区麦野四丁目にある西日本鉄道の天神大牟田線の駅で、駅番号はT07です。この駅名は、周辺地域にかつて存在した旧地名である雑餉隈に由来しています。隣接する大野城市にも同名の地名があります。

駅の歴史

雑餉隈駅は1924年に九州鉄道によって開業されましたが、その前から国鉄（現在のJR西日本）鹿児島本線には雑餉隈駅が存在しました。この2つの駅は約800メートル離れており、そのために1929年には差別化を図る意味で駅名を九鉄雑餉隈駅に改称しました。

1942年、西九州鉄道が九州電気軌道に統合される際、駅名も西鉄雑餉隈駅と改められましたが、1971年には再び開業当初の駅名である雑餉隈駅に戻されました。これで駅名は合計3回変更されました。さらに、現在までの間に多くの設備や機能が改善されてきました。特に、2004年にはバリアフリー化が進められ、2008年にはICカードの「nimoca」が供用開始されました。

駅の高架化工事が進められ、2022年には高架化が完了しましたが、仮駅舎の利用は2024年まで続く見込みです。

駅の構造

雑餉隈駅は高架構造を持ち、相対式ホームが2面2線設置されています。ホームの長さは8両編成分で、地上駅時代は橋上式の駅舎がありました。高架化に伴って、2018年からそれぞれのホームに仮駅舎が設置され、現在は上り線側が西口、下り線側が東口となっています。ホームの形状は緩やかにカーブしています。

利用状況

2022年度の統計によれば、1日の平均乗降者数は14,887人であり、西鉄の駅の中では第10位の利用者数を誇ります。これは周辺地域の住民や学生、ビジネスマンなど多くの利用者によるものでしょう。

駅周辺の施設

雑餉隈駅の周辺には、南福岡駅として知られるJR鹿児島本線の駅や、十日恵比須神社、いくつかのホテルや商業施設があります。更に、地域には多くの店舗や飲食店が立ち並ぶ銀天町商店街があります。この商店街にはいくつかの特異な店舗も存在し、一般的に「雑餉隈ヘルス街」という名称でも知られる地域があります。

また、駅周辺には福岡南ビルや埋蔵文化財センター、精華女子短期大学も位置しています。バス路線も充実しており、周辺地域への交通が便利です。

その他の情報

ここは孫正義がソフトバンクの前身であるユニソン・ワールドを創業した場所でもあり、多くの歴史的な背景を持っています。さらに、マックスバリュ雑餉隈店周辺は文化的な面でもアニメ作品に登場するなど、地域活動が豊かです。

隣の駅である井尻駅や桜並木駅ともアクセスが良いため、福岡市内を移動する際には便利な交通手段となっています。

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