井尻駅

井尻駅について

井尻駅（いじりえき）は福岡県福岡市南区井尻五丁目に位置する、西日本鉄道（西鉄）天神大牟田線の重要な駅です。駅番号はT06で、7両分の長さを持つホームが整備されています。

歴史

井尻駅は1924年4月12日に開業され、その後幾度かの重要な改修や設備増設が行われてきました。1959年には駅舎が全面改築され、1967年にはホーム跨線橋が設置されました。1995年には再度、駅舎の改築が実施され、2008年にはICカード「nimoca」の利用が開始され、2016年には待合室が設けられました。さらに、2017年2月1日からは駅ナンバリングが導入されました。

駅の構造

井尻駅は相対式ホームが2面あり、2線を有する地上駅です。駅の大牟田側端には駅舎があり、改札口が上下に分かれていますが、跨線橋を利用することで両ホームへアクセス可能です。

利用状況

2023年度のデータによると、この駅の1日平均乗降人員は21,533人に達し、普通列車しか停車しない駅の中では最も利用されています。これは西鉄全体の駅の中でも第5位にあたる数値であり、2016年度には特急の停車駅である西鉄二日市駅を超え、利用者数において順位を一つ上げました。

駅周辺

井尻駅周辺は商店街や住宅地が密集しており、生活環境が整っています。ターミナル駅周辺近くには福岡県道505号板付牛頸筑紫野線が踏切で交差しており、交通の要所ともなっています。また、駅南東約800mには西鉄天神大牟田線とJR鹿児島本線が交差しているため、利用者にとって非常に便利な立地と言えます。ただし、周囲が住宅地であるため、駅の高架化に向けた工事は進んでいないのが現状です。そのため、周辺の大橋駅と雑餉隈駅は高架駅であるのに対し、井尻駅は唯一地上駅のままです。

また、駅近くには福岡女学院や香蘭女子短期大学、精華女子短期大学など教育機関が多く存在し、文教地区としての側面も持っています。

バス路線

井尻駅前からは西鉄バスが多数の路線を運行しており、特に福岡女学院大学・高等学校へのアクセスが便利な路線が設けられています。通学時間帯には多くの生徒がこの駅を利用し、周辺の発展に寄与しています。主に竹下営業所からの運行が行われており、井尻駅東口と西口の両方から様々な方面へのバスが出ています。

隣接駅

井尻駅の隣には大橋駅（T05）と雑餉隈駅（T07）があり、これらの駅と連携することで利用者は幅広い選択肢を持つことができます。

井尻駅は地元住民の生活を支える重要な交通拠点であり、今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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