難波正司

難波正司：多才な音楽家

難波正司（なんば ただし）は、1956年6月3日生まれの日本の音楽家であり、作曲、編曲、キーボード演奏、ピアノ演奏、音楽プロデュースなど、幅広い分野で活躍しています。

経歴

1976年、難波氏はアイドルワイルド・サウスというバンドに、ピアノ、オルガン、シンセサイザー奏者として参加しました。このバンドは、和製オールマン・ブラザーズと呼ばれることもあり、1stアルバム『KEEP ON TRUCKIN’』をリリースしました。

1977年には、桑名正博&ティアドロップスにキーボードと編曲担当として参加し、桑名氏のソロアルバムでもキーボード演奏を担当しました。1981年には、アリスの活動休止後に発売されたアルバム『ALICE IX 謀反』と、ラスト・ツアーを収録したアルバム『アリス3606日 FINAL LIVE at KORAKUEN』の編曲、プロデュース、キーボード演奏を担当しました。

1991年から1992年にかけては、自身が作曲・編曲を手がけたアルバム（パチニ・サウンドファクトリとの共同名義）や、テレビドラマ『東京エレベーターガール』のサウンドトラックなどがソニー・ミュージックレコーズからリリースされました。1996年には、T-SQUAREの安藤正容によるソロ・プロジェクトANDY'Sのアルバム『MOON OVER THE CASTLE』に編曲とキーボード演奏で参加しています。

1997年には、河村隆一の楽曲のアレンジを河村氏と共同で手掛け、1998年にはT-SQUAREにキーボード奏者、プロデューサーとして参加し、アルバム『GRAVITY』を制作しました。以降も、幅広いジャンルで作曲、編曲、プロデュースを手がけています。

作品

難波氏は、数多くの作品を手がけています。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

『エアロビクス・トレーニング （基礎編）』（1983年）
『エアロビクス・トレーニング （応用編）』（1983年）
『強殖装甲ガイバー オリジナル サウンド・トラック』（1986年）
難波正司 and PACINI SOUND FACTORY名義
『シンデレラR357』（1991年）
『Pavlov's Dream』（1991年）
ドラマ
『東京エレベーターガール』 - 難波正司 featuring 宮沢りえ・伊東たけし（1992年）
アニメ
『Creamy Mami Sound Memorial Box』 馬飼野康二・難波正司（2013年）

主な作曲作品

IMPRESSIONS
「Dreams OF VICTORY」（アルバム『FORMULA 1 WORLD CHAMPIONSHIP』収録）（1995年）
葛城ユキ
「Love You Over Night（あなたへのフェンス）」（アルバム『Ballade』収録）（1986年）
彩恵津子
「Caution～Overture」（アルバム『Unknown Things』収録）（1987年）
NOBU CAINE
「CARIBBEAN PIRATES」（アルバム『NOBU CAINE』収録）（1989年）
「Grasshopper」（アルバム『NOBU CAINE 2』収録）（1990年）

主な編曲作品

難波氏は、数多くのアーティストの楽曲の編曲も手がけています。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

哀川翔
アルバム『チンピラ達のララバイ』収録楽曲（1989年）
網倉一也
「チャンス／ザ・ベスト・オブ・ウーマン」（1981年）（六川正彦との共作）
荒井尚子
アルバム『Je Vous Aime』収録楽曲（1990年）
アリス
「エスピオナージ／GUILTY&PENALTY（罪と罰）」（1981年）
太田貴子
アルバム『Graduation』収録楽曲（1984年）
「天使のミラクル／あなたに一番効く薬」（1985年）
「ハートのSEASON／ガールズ・トーク」（1985年）
アルバム『Long Good-bye』収録楽曲（1985年）
影山ヒロノブ
「セント・エルモス・ファイアー」（1985年）
葛城ユキ
「HEY MEN!」（1982年）
アルバム『Ballade』（1986年）（全編曲）
河村隆一
「Glass」（1997年）（河村隆一・中村哲との共作）
「BEAT」（1997年）（河村隆一との共作）
* アルバム『Love』収録楽曲（1997年）（河村隆一との共作）

難波正司は、その多岐にわたる才能で、日本の音楽シーンに大きく貢献している音楽家です。

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