雪と氷の旋律

エンヤの『雪と氷の旋律』（原題: And Winter Came...）は、2008年11月12日に発表された7作目のスタジオ・アルバムです。前作『アマランタイン』から3年ぶりのリリースであり、邦題が初めて日本語になった作品としても知られています。

当初はクリスマス・アルバムとして企画されましたが、制作が進むにつれて、冬という季節が持つ多様な側面に焦点が当てられるようになりました。その結果、クリスマスに限らず、冬全体のイメージを表現したアルバムとして完成しました。全12曲が収録されており、そのうち10曲はエンヤのオリジナル作品です。4曲目の「オー・カム・オー・カム・エマニュエル」と12曲目の「きよしこの夜」は、伝統的な賛美歌を基にしています。

このアルバムは、日本のオリコン・アルバムチャートでトップ10入りを果たし、洋楽チャートでは初登場でトップ3に入るなど、高い評価を受けました。

収録曲は以下の通りです。

1. 雪と氷の旋律 - And Winter Came...
2. ジャーニー・オブ・ジ・エンジェルズ - Journey of the Angels
3. ウィンター・ナイト - White is in the Winter Night
4. オー・カム・オー・カム・エマニュエル - O Come, O Come, Emmanuel（ラテン語で歌唱）
5. ウィンター・レイン - Trains and Winter Rains
6. ありふれた奇跡 - Dreams Are More Precious
7. ラスト・タイム・バイ・ムーンライト - Last Time By Moonlight
8. おもちゃの兵隊 - One Toy Soldier
9. スターズ・アンド・ミッドナイト・ブルー - Stars and Midnight Blue
10. ザ・スピリット・オブ・クリスマス・パスト - The Spirit of Christmas Past
11. マイ！マイ！タイム・フライズ！ - My! My! Time Flies!
12. きよしこの夜 - Oíche chiúin (Chorale)（ゲール語で歌唱）

「ありふれた奇跡」は、フジテレビ系ドラマ『ありふれた奇跡』の主題歌として起用され、エンヤが作品のテーマに共感したことがきっかけで実現しました。エンヤの楽曲がドラマの主題歌として使用されるのは世界初であり、大きな話題となりました。

「きよしこの夜」は、過去のアルバムにも収録されていますが、今回のアルバムのために再レコーディングされました。作詞はローマ・ライアン、作曲はエンヤ（4曲目と12曲目を除く）が担当し、アレンジはエンヤとニッキー・ライアンが手掛けています。全ボーカルと演奏はエンヤ自身によるものです。

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