雲仙市立木指小学校

雲仙市立木指小学校の歴史と特徴

雲仙市立木指小学校（うんぜんしりつ きさししょうがっこう）は、長崎県雲仙市小浜町の木指に位置する公立小学校でした。略称は「木指小」（きさし）。2018年3月末に閉校し、雲仙市立小浜小学校に統合されました。これにより、120年以上にわたる教育活動が一つの区切りを迎えました。

学校の歴史

木指小学校は、1898年（明治31年）に「木指尋常小学校」として設立されました。創立当初は4年制の教育を行い、初代校長には三宅文叙が就任しました。1903年には小田山に分教室を設置し、地域の教育機会を広げました。以降、学校は幾度かの改名や校舎の増築を経て進化を続け、2017年には創立120周年を迎えました。

1941年（昭和16年）には国民学校令により「小浜町木指国民学校」に改称され、さらに1947年（昭和22年）の学制改革に伴い、現在の「小浜町立木指小学校」という名称へと変更されました。このように、学校の名前は時代を反映しながら変化していきましたが、地域に根ざした教育の現場として存在し続けました。

教育目標と校章

木指小学校の教育目標は「自ら学び、自ら考え、主体的に行動できる人間性豊かな逞しい児童の育成」であり、これに基づいて教育が行われていました。また、校章は中央に「木」という文字を配し、学校の象徴を表現しています。

校歌と校区

木指小学校の校歌は1953年に制定され、作詞は馬場正徳、作曲は山口健作が担当しました。歌詞には校名は登場しないものの、地域の子どもたちの成長を願う内容が強く意識されています。

学校が所在した校区は、雲仙市小浜町の日当、上須賀、中須賀、下須賀、小田崎、林ノ内、蔭平、目付石、浜口、小田山、大木場と広がり、地域の子どもたちが通う学校としての役割を果たしていました。また、進学先の中学校区は雲仙市立小浜中学校で、地域に密接に連携していました。

沿革とその後

木指小学校の沿革は非常に多岐にわたります。設立当初の小学校令による教育制度から始まり、校舎の増築や改築が雨後の筍のように行われ、教育環境の向上が図られました。

2005年に雲仙市の発足に伴い、校名が「雲仙市立木指小学校」に変更され、その後、2007年に小田山分校が廃止されるなど、地域の教育環境が変化する中で、木指小学校も時代の波にのまれていきました。

2018年には閉校式が開催され、さまざまな思い出を持った卒業生たちが再集結しました。多くの地域の方や卒業生に愛された木指小学校の歴史は、新たな学校への統合によって次の世代へ引き継がれました。

交通アクセスと周辺施設

この小学校へのアクセスは、最寄りのバス停が島鉄バスの「上須賀」であり、国道251号（島原街道）にも近い位置にありました。周囲には雲仙警察署があるなど、交通の便も良い立地にありました。

結論

雲仙市立木指小学校は、長い歴史の中で地域の子どもたちに愛され続けてきました。閉校という形で一区切りはついたものの、その精神や教育方針は新たに統合した学校に受け継がれています。これからも地域の未来を担う子どもたちの成長を見守る存在であり続けることでしょう。

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