雲雀 (水雷艇)

雲雀（ひばり）

雲雀は日本海軍に所属していた水雷艇であり、隼型水雷艇の一つで、9番艇としての役割を果たしました。導入当初は第十号百二十噸水雷艇という名称で発注された後、1900年10月15日に「雲雀」という艦名が付けられました。1901年2月7日には水雷艇に編入され、一等級に格上げされました。

建造と艦歴

この艦艇は、1902年7月25日に呉海軍造船廠で起工されました。その後、1903年10月21日に進水し、1904年1月10日には正式に竣工しました。雲雀は日露戦争のさなかに活躍を見せ、特に旅順口攻撃や日本海海戦に参加しました。この時、船は第十五艇隊の司令艇として夜戦にも参加し、重要な役割を果たしました。

日露戦争の終結後、雲雀は1923年4月1日に海軍から除籍されることとなります。そして同日中に雑役船に編入され、曳船や交通船として横須賀海軍工廠に所属することになりました。その後、1925年2月14日に廃船となり、1926年3月4日に売却されました。

艦長

雲雀の艦長は、島内桓太大尉と下条小三郎少佐の二人が歴任しました。具体的な任期については不詳ですが、島内大尉が艦長であったのは1904年4月18日までであり、その後は下条少佐がその役割を引き継いだとされています。

参考文献

雲雀に関する詳しい情報は、国立国会図書館デジタルコレクションや各種の海軍歴史関連書籍から得ることができます。特に、海軍大臣官房が発行した『海軍制度沿革』や、片桐大自の『聯合艦隊軍艦銘銘伝』、中川努による「日本海軍特務艦船史」など、多くの文献が存在します。

さらに、福井静夫の著作集や、戦史叢書における海軍軍戦備に関する記述も雲雀の歴史を知る上で非常に有用です。これらの文献は、雲雀が日本海軍の歴史において果たしてきた役割を理解するための重要な資料となっています。

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