雷軋斗

アーケードゲーム『雷軋斗』について

『雷軋斗』（ライアット）は、1992年にテクモ（現在はコーエーテクモゲームス）が開発し、NMKによって日本国外向けに販売されたシューティングゲームです。このゲームは、日本国内では過去に販売されていませんでしたが、2024年にはアーケードアーカイブスとして初めて日本国内でリリースされ、家庭用ゲーム機への移植も行われています。対象となるプラットフォームはPlayStation 4|PlayStation_4およびNintendo Switchです。

ゲームの特徴

『雷軋斗』は、シューティングゲームの一種で、「カベールシューター」として知られるジャンルの一部に属します。このジャンルは、特に海外でのヒットを受けた『カベール』をきっかけとして数多くの作品が登場しました。ゲームのスタイルは、SNKの『NAM-1975』やセイブ開発の『ダイナマイトデューク』に似ており、プレイヤーは強制横スクロール型のステージを進みます。

このゲームの特筆すべき点は、プレイヤーキャラクターの前方だけでなく、後方からの敵攻撃にも対応しなければならない点です。そのため、3つのボタンが「ローリング」、「フォワードショット」、「バックショット」に割り当てられており、操作の難易度がかなり高く設定されています。これにより、プレイヤーは敵を撃ち分ける戦略が求められます。

制作背景

制作スタッフの情報は非公開ですが、ゲームのエンディングにはスタッフロールが表示された可能性があります。しかし、シンプルなデモが流れるのみで、詳細な情報は明らかになっていません。オープニングデモにはNMKのコピーライトが表示されていましたが、アーケード基板は後にリリースされた『ファイナルスターフォース』や『がんばれギンくん』と同じものであり、ゲームのグラフィックや展開は『忍者龍剣伝』に非常に似ている点から、テクモの「ストロングチーム」が制作に関与していたと考えられています。

初期のロケテ版ではテクモ名義で発表されましたが、最終的にNMKの名義で海外市場に提供されました。この経緯には何らかの事情があった可能性があります。

2014年の『テクモ アーケード ゲーム クロニクル』発売時に、コーエーテクモゲームスが版権を所有していることが確認され、またBGMを担当したのは「メタルユーキ」名義でも知られる斎藤幹雄と田中光人です。特にメタルユーキはテクモ時代のラスト曲となり、ゲーム内ではマシンガンの音量が大きく設定されていたことから、BGMがあまり聴こえなかったようです。これに関しては、サウンドトラック版で楽しんでもらいたいと語られています。

アーケードアーカイブス版の特徴

アーケードアーカイブス版は、このゲームが日本国内で初めてリリースされたかつ家庭用ゲーム機に初めて移植されたバージョンです。プレイヤーは「こだわり設定」によりゲームスピードの調整や難易度の変更を行うことができます。さらに、1P側のコントローラーを使用して2P側のキャラクターを選択することも可能です。このような設定ができることは、プレイヤーにとって柔軟なゲーム体験を提供します。

『雷軋斗』はそのユニークなシステムと高い難易度から多くのシューティングゲームファンに愛されてきました。今後も多くのプレイヤーにプレイされ続けることでしょう。

もう一度検索