電気仕掛けの英吉利人

アルバム『電気仕掛けの英吉利人』について

『電気仕掛けの英吉利人』（原題：English Electric）は、オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク（OMD）が2013年4月24日にリリースしたアルバムです。本作は、2010年にリリースされた前作『ヒストリー・オブ・モダーン』に続く12作目のオリジナルアルバムであり、OMDの音楽スタイルを引き継ぎながらも、新しい試みや挑戦が見られる作品となっています。

アルバムの特徴

このアルバムには、元クラフトワークのメンバー、カール・バルトスのソロプロジェクトであるElectric Musicによる楽曲のカバーが数多く収められています。また、元プロパガンダのクラウディア・ブルッケンがゲストボーカリストとして参加しており、彼女の特徴的な声がアルバム全体に独特の雰囲気をもたらしています。

日本盤には、特別にボーナストラックが2曲収録されており、通常版とはまた異なる楽しみ方ができるのが魅力です。ライナーノーツは音楽評論家の吉村栄一が担当し、歌詞の対訳は熊谷朋哉が手掛けています。このように、独自の視点や解説が付加されており、ファンにとっては嬉しい仕様となっています。

収録曲

アルバムには以下の楽曲が収録されています：

1. 座ったままでおk (Please Remain Seated)
2. 地下世界 (Metroland)
3. 夜のキャフェー (Night Café)
4. 言わザル未来 (The Future Will Be Silent)
5. トロイの木馬 (Helen of Troy)
6. ワテらシステム (Our System)
7. 機械にチュウ－Kissing The Machine (Kissing the Machine)
8. 10数えると××になります (Decimal)
9. いっしょにいてくれや (Stay with Me)
10. ドレスデンの悲劇 (Dresden)
11. 原子力農場 (Atomic Ranch)
12. 〆歌 (Final Song)
13. 燃刻 (Bonus Tracks For Japan: Time Burns)
14. 偉大なり白き沈黙 (Bonus Tracks For Japan: The Great White Silence)

これらの楽曲は、複雑なサウンドデザインと共に、メロディラインが印象的で、多様なテーマやメッセージを反映しています。特に、テクノロジーや未来に対する考察が歌詞に見られ、リスナーに深い思索を促します。

制作背景

本アルバムの楽曲は、リバプールのモーターミュージアムスタジオとロンドンのブリープワークスで制作されました。音響技術はポール・ハンフリーズが担当し、音楽的な質感を高めています。また、OMDの作品はBMG、FotonovelaはD-Vision、カール・バルトスはワーナー/チャペルにて出版されています。

日本ではSony Music Japan International Inc.によって製造され、アルバム全体が高いクオリティで仕上げられています。

このアルバムは、リスナーに新たな音楽体験を提供し、OMDの魅力が詰まった一枚となっています。他の作品と同様に、このアルバムもファンにとって価値のあるものとなるでしょう。

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