霊幻道士 こちらキョンシー退治局

映画『霊幻道士 こちらキョンシー退治局』の魅力

『霊幻道士 こちらキョンシー退治局』は、2017年に公開された香港のアクションホラー映画で、原題は『救殭清道夫』。主演には『霊幻道士』シリーズに出演しているチン・シュウホウやリチャード・ンが名を連ね、個性的なキャストが作品に華を添えています。本作は日本でも『カリテ・ファンタスティック！シネマコレクション2017』で上映されました。

ストーリーの概要

物語は、恋愛経験のない冴えない学生、チョンティンが主人公です。ある日、彼は路地裏で人がキョンシーに襲われているのを目撃します。勇気を出して立ち向かうものの、思いもよらずキョンシーに噛まれて気を失ってしまいます。目を覚ますと、自宅のベッドの上にいて、両親の同僚であるツォンとジーチャウに介抱されていたところから物語が始まります。

その後、ツォンから渡された名刺に書かれた「V.C.D.」すなわちキョンシー退治局の存在を知り、チョンティンはその局に足を踏み入れます。そこは表向きは清掃局ですが、実際にはキョンシーを退治するための組織。彼は両親の不幸な過去や自らの出生の秘密を知らされ、悩みながらも退治局での訓練に身を投じます。

厳しい修行と仲間との絆

チョンティンは、ジーチャウたちと共に厳しい修行を経て、徐々に成長していきます。その道のりは決して楽なものではなく、仲間たちとの絆も試されます。彼らは任務の中で苦楽を共にし、友情を深めていく姿が描かれています。

ある夜、赤い月が出て、不吉な予感が漂う中、サイコンにキョンシーが現れます。チョンティンは、湖の中で恐ろしい女キョンシー、シウハーと遭遇します。二人は揉み合ううちに偶然キスを交わし、その瞬間シウハーは生前の美しい姿に戻ります。この出会いが、二人の関係に大きな影響を与えることになります。

シウハーとの共生

シウハーはかつて地主キョンシーと共に埋葬された女性で、チョンティンは彼女を焼却炉に入れるよう指示されますが、それができずに彼女を連れ帰ることになります。シウハーと共に生活するうちに、彼女は徐々に人の心を取り戻していき、チョンティンも彼女に対する感情を芽生えさせます。しかし、そんな穏やかな日々もつかの間、凶悪な地主キョンシーが町に現れ、人々を襲い始めます。

終息に向けての戦い

町の人々の危機に直面した時、チョンティンたちは退治局としての使命を思い出し、地主キョンシーとの最終決戦に挑むことを決意します。シウハーもまた、地主キョンシーを誘き寄せるため、警察に捕まってしまいます。チョンティンは仲間たちと協力し、シウハーを救うため、また人々を守るために立ち上がります。この戦いを通じて、彼がいかに成長し、真のヒーローとなるのかが描かれるのです。

まとめ

『霊幻道士 こちらキョンシー退治局』は、アクションとホラーを融合させたエンターテインメント性にあふれた作品です。チョンティンの成長物語と、彼とシウハーとの繋がりが心に響く内容となっています。世界中の多くの観客に愛される理由がここにあると言えるでしょう。

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