霊幻道士3 キョンシーの七不思議

霊幻道士3 キョンシーの七不思議

『霊幻道士3 キョンシーの七不思議』（原題：靈幻先生）は、1987年に公開された香港のアクションホラーコメディ映画で、霊幻道士シリーズの第3作目です。舞台は19世紀の中国で、日本では1988年3月12日に公開されました。この作品は、中国の伝説や伝承を背景に、幽霊や道士たちの物語をユーモラスに描いており、多くのファンを魅了しています。

ストーリー

物語は、夜の村を背景に始まります。道士のミンは半人前の技量ながら、幽霊のダイボウとサイボウと共に悪霊退治を試みます。しかし、依頼された富豪の邸宅で彼らは本物の幽霊に遭遇し、慌てて逃げ出します。同じ夜、自警団が馬泥棒や妖術師一味を捕まえるための作戦を実行中でした。この作戦では自警団側も多大な被害を出すものの、女妖術師の側近を取り押さえることに成功しました。

数日後、道士たちは富豪たちの誕生祝賀会が開催される酒家で不可思議な事件に直面します。ミンの悪行が暴露され、道士は彼に道士としての在り方を諭し、兄弟との決別を勧めます。この助言に従ってミンは兄弟と別れますが、彼の兄弟アカンが復讐を図り、ダイボウが女妖術師に誘拐されるハプニングが発生します。

登場人物

映画には多彩なキャラクターが登場します。中でも、道士である九叔道士は村人から愛される存在で、自警団を率いて女妖術師に立ち向かいます。弟子のアカンはその保安隊長であり、ミンとの関係が徐々に改善していく過程は笑いを誘います。ダイボウとサイボウという幽霊兄弟も物語の重要なスパイスとなっており、それぞれユニークな性格で観客を楽しませます。女妖術師は、この物語の対立軸として強い存在感を持っており、様々な妖術を使い、物語を一層盛り上げます。

スタッフ

映画の制作には、著名なスタッフが関わっています。監督を務めたリッキー・ラウは、スプラッター映画の要素を取り入れたグロテスク表現を意識して作品を作り上げました。また、製作総指揮にはサモ・ハン・キンポーが名を連ね、映画のクオリティに寄与しています。さらに、音楽や映像美術など、あらゆる面で高い水準を誇っています。

作品の特色

本作はシリーズの中でも特にグロテスクな要素が強調されており、幽霊や妖術使いが登場します。日本の公開版では、「キョンシー」という用語が使用されていますが、作品内ではもっと広範な種類の霊と道士の活動が描かれています。また、特定のシーンには、他の香港映画のスターたちがカメオ出演を果たし、ファンにとっても見逃せないポイントです。

この映画のプロモーションには、台湾のバラエティ番組でのスピンオフ寸劇が含まれ、役者たちが登場して映画の魅力を伝えました。そうした多面的なアプローチにより、『霊幻道士3 キョンシーの七不思議』は一層の人気を博した作品となっています。

このように、多くの魅力的な要素が詰まった『霊幻道士3』は、ホラーコメディのジャンルで特別な位置を占めており、今もなお新たなファンを獲得し続けています。

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