青いイナズマ

青いイナズマ

「青いイナズマ」（あおいイナズマ）は、SMAPが1996年にリリースした22枚目のシングルで、同年の7月15日にビクターエンタテインメントから発売されました。この曲は、フジテレビ系列のバラエティ番組『SMAP×SMAP』の初代テーマソングとして多くの人に親しまれています。

元々は1994年に林田健司が発表したシングルであり、5人組になったSMAPが初めて手掛けるシングルとして再度カバーされたものです。林田健司からの楽曲提供はこれが最後となり、これまでに数々の楽曲を提供していました。SMAPがカバーした際には、オリジナルのキーよりも2つ下の音域でアレンジされています。

作詞は、SMAPの初期の楽曲で数多くの名曲を手がけた森浩美が担当しました。彼の作品は「Can't Stop!! -LOVING-」や「オリジナル スマイル」、「SHAKE」など、多岐にわたります。

「青いイナズマ」は、SMAPのベストアルバムでも欣賞することができ、1997年の『WOOL』や、2001年の『Smap Vest』、さらには2016年の『SMAP 25 YEARS』にも収録されました。また、2005年にはリミックス版として「オリジナル スマイル/青いイナズマ（Phasio REMIX）」も登場しています。

注目すべきは、SMAPのメンバーの中で木村拓哉と稲垣吾郎にそれぞれソロパートが与えられた点です。以前のシングルでは主にツインボーカルや木村の独唱が中心でしたが、稲垣がソロパートを担当するのはこの曲が初めてであり、彼は後のインタビューで「森くんのお下がりをもらった」と語っています。もともとは香取慎吾がソロを担当する予定でしたが、曲調が香取のイメージに合わなかったため、稲垣が選ばれました。

「青いイナズマ」は、SMAPのシングルの中でも特に影響力のある楽曲であり、国民的アイドルとしての地位を確立するきっかけとなったといえるでしょう。オリコンの週間シングルチャートでは、1996年7月29日号において初週に24.8万枚を売上げ、初登場1位を獲得しました。累計売上は81.4万枚に達し、歴代シングルの中でも高い評価を受けていますが、不思議なことにこの曲は紅白歌合戦やFNS歌謡祭で演奏されることはありませんでした。

さらに、セイコーの一部目覚まし時計の内蔵曲としても使用されていることから、幅広い世代に愛され続けています。SMAPの専属バックダンサーであったKinKi Kidsは、Jr.時代にこの楽曲のカバーを披露したこともあるなど、曲の影響力は非常に大きいものがありました。

このように、「青いイナズマ」は、ただのシングル曲にとどまらず、SMAPの歴史を語る上で欠かせない重要な作品となっています。

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