青い池

青い池（あおいいけ）

青い池は北海道上川郡美瑛町白金にある美しい人造池であり、地域のシンボルとして親しまれています。一般には「白金の青い池」や「美瑛白金青い池」とも呼ばれ、毎年多くの観光客や写真愛好家が訪れる人気のスポットです。

1. 概要

この池は、美瑛町の東南部に位置し、標高約500メートルの地点に造られています。十勝岳の麓近く、美瑛川の左岸にあり、白金温泉からは約2.5キロメートルの距離にあります。国土地理院による地形図ではごく小さな水たまりとして描かれていますが、衛星画像では淡い青色の美しい水面を確認することができます。

青い池が誕生したのは1988年のことです。十勝岳の噴火が引き起こした土砂流出量を抑えるため、美瑛川に数ヶ所の堰堤を設ける工事が行われ、コンクリートブロックによって造られた堰堤の一つに水が溜まった結果として生まれました。このように、青い池は計画的な貯水池ではなく、偶然に自然が作り出した人造池なのです。

冬には美しいライトアップが施され、幻想的な景観が観られます。

2. 発見

青い池が初めて公に知られたのは1997年のことです。プロカメラマンの高橋真澄がこの美しい場所を発見し、1998年には写真集『blueriver』に青い池の写真を収めたことで、口コミが広がり、その存在は多くの人に知られるようになりました。その後、2014年のテレビ番組『奇跡の地球物語』でも紹介され、さらに人気が高まりました。

高橋は毎年青い池の写真を撮り続け、その美を世に伝える活動を行っています。

3. 水の青色について

青い池の水が特に青く見える理由は、その近くの湧水に含まれる水酸化アルミニウムなどの微細な白色系粒子に起因します。美瑛川本流の水と混ざり合い、光がこのコロイド状の粒子と相互作用することで、青い色が生じます。これにより、池の水が一層美しい青色を呈し、立ち枯れた木々とのコントラストが訪れる人々の心をつかんでいます。

4. その他の情報

青い池の美しい景観は、Apple社のOS X Mountain Lionの壁紙にも採用され、AppleのiOSのバージョン7や8にも使用されました。これにより、より多くの人々が青い池の存在を知ることとなりました。

しかし、2016年には台風9号による大雨の影響で池に土砂が流れ込み、池が濁るという被害も発生しました。そのため、一時的に立ち入り禁止となりましたが、その後の工事によって周辺環境は修復され、安全が確保されました。

5. 所在地

青い池は、北海道上川郡美瑛町白金に位置し、美瑛駅からは約18キロメートル、白金温泉からは約2.5キロメートルという距離にあります。自然の中でその美しさを堪能できるスポットとして、多くの人々に愛されています。

もう一度検索