青い珊瑚礁 (曲)

青い珊瑚礁について

『青い珊瑚礁』（あおいさんごしょう）は、松田聖子の2枚目のシングルとして1980年7月1日にCBS・ソニーからリリースされました。この楽曲は、松田聖子が初期に世に広めた代表的な作品で、2021年には記念日Digitalリリースされたセルフカバーも話題になっています。

リリースの歴史

このシングルは、リリース後何度も再発されています。1989年には8cmCDとして、2004年には完全生産限定の紙ジャケット仕様の12cmCD、さらに2010年にも『Seiko Matsuda Single Collection 30th Anniversary Box』に収録された高音質Blu-spec CD仕様として再登場しました。これらの再発は、松田聖子の音楽の普遍的な魅力を証明しています。

背景と制作

『青い珊瑚礁』は、グリコ・アイスクリーム『ヨーレル』のCMに使用されたことで広く知られるようになりました。当初のタイトル案は「青い太陽」であり、制作はまず曲先行で進行されました。プロデューサーの若松宗雄が作曲者小田裕一郎とミーティングを行い、小田が即興で作ったフレーズがそのまま採用されました。後に、松田聖子の多くの楽曲の編曲を手がける大村雅朗がこの楽曲の編曲を担当しています。

チャートの動き

オリコンチャートでは、初登場87位から徐々に上昇し、発売から2ヶ月後の9月8日付で2位を獲得しましたが、1位には長渕剛の『順子』に阻まれ、最終的には2位止まりでした。このシングルは、CBS・ソニーによるとミリオンセラーを記録し、非常に成功した作品となりました。

テレビ出演とライブパフォーマンス

この楽曲はTBS系『ザ・ベストテン』のランキングに初めてランクインした際、特異な演出が試みられました。松田は札幌からの移動中に羽田空港内の滑走路で歌うという大胆なものです。この放送では、松田の実母への手作り弁当の贈呈など、思い出に残る瞬間が数多くありました。彼女はこの映像で初めて1位を獲得し、感動的な母子のシーンは多くの視聴者の心に焼き付きました。

影響とカバー

『青い珊瑚礁』は松田聖子の音楽活動の象徴となっており、多くのアーティストにカバーされています。1987年のアニメ『きまぐれオレンジ☆ロード』や、様々なアーティストによるカバーが行われ、近年では2023年にストリートパフォーマンスとしてカバーされ、日本国内外で話題を呼びました。

受賞歴と出演

1980年末の『第31回NHK紅白歌合戦』にも初出場し、その際には印象的な衣装を身にまとい、特に「赤ちゃんハット」と形容される独特の頭飾りでも注目を集めました。さらには、翌年の『第53回選抜高等学校野球大会』の入場行進曲にも採用されるなど、その影響力は瞬く間に広がりました。

このように『青い珊瑚礁』は、松田聖子のキャリアにおける重要な楽曲としてだけでなく、彼女の音楽の歴史を語るうえで欠かせない一曲です。今後も、この名曲が後世にわたって歌い継がれることを願っています。

もう一度検索