青りんご迷宮

『青りんご迷宮』（あおりんごめいきゅう）は、さいとうちほによる日本の漫画作品です。1986年に『週刊少女コミック』（小学館）にて連載が開始され、全3巻の単行本と、全1巻の文庫版が刊行されました。

物語は、主人公の森尾えり子と雨宮武留が、ある日森で道に迷い、遭難しかけたことから始まります。この壮絶な体験を通じて、二人の心は強く結びつきますが、救出後は会うこともありませんでした。しかし、お互いを心の底で想い続けていました。

3年の月日が流れ、高校生になったえり子は、偶然にも武留と再会します。しかし、えり子には既に大須賀司というボーイフレンドがいました。一方、武留もまた、年上の女性である菜津美との恋が始まりかけていました。えり子は武留への情熱を再燃させますが、事態はさらに複雑になります。なんと、菜津美はえり子の腹違いの姉であることが判明したのです。

物語の中心となる登場人物は以下の通りです。

森尾 えり子（もりお えりこ）
本作の主人公。無邪気で普通の高校1年生。青嵐高校に通っています。
雨宮 武留（あめみや たける）
もう一人の主人公。大和北高校の1年生で、サッカー部に所属しています。えり子とは過去に遭難を共にした仲です。
森尾 菜津美（もりお なつみ）
えり子の腹違いの姉。大和北高校の3年生で、女子サッカー部に所属しています。ハキハキとした性格です。
大須賀 司（おおすが つかさ）
えり子の同級生で、中学の卒業式でえり子に告白しました。えり子のボーイフレンドです。
えり子の母
現在の夫の愛人であり、菜津美は前妻の子です。えり子と菜津美を平等に扱おうとしますが、どこか菜津美に対して負い目を感じています。
藤波（ふじなみ）
大和北高校の3年生で、サッカー部のキャプテン。過去に菜津美に振られた経験があります。

このように、『青りんご迷宮』は、複雑な人間関係と、切ない恋模様が絡み合う、ドラマチックな物語です。それぞれの登場人物が抱える過去や感情が、物語をさらに深く、魅力的なものにしています。再会した二人の関係がどのように変化していくのか、そして、複雑な家族関係が物語にどのような影響を与えるのかが見どころです。

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