青井政美

青井政美の生涯

青井政美（あおい まさみ）は、1907年12月22日に愛媛県越智郡（現在の今治市）で誕生しました。大学では商業を学び、1939年に東洋商業学校を卒業後、繊維業に従事しました。商業に関わる中で、地域の農業振興への関心を高め、次第に農業協同組合や経済団体のリーダーとしての役割を担うこととなります。

農業協同組合の指導者として

青井は富田村農業会の会長を務め、愛媛県経済農業協同組合連合会でも会長として活動しました。1947年には愛媛県議会議員に選出され、2期にわたって在任し、副議長も経験しました。この期間中、青井は愛媛県の農業を支えるための多くの施策と活動に関わり、農業界の発展に力を注ぎました。

彼はさらに、愛媛県農協四連会長や全国農業協同組合連合会の代表監事など、数多くの重要な役職を歴任しました。1969年には、農業関係団体における功績により藍綬褒章を受章し、1970年には農協功労賞を受賞しました。これらの受賞歴は、青井の農業への情熱と献身的な努力を物語っています。

政治家としての活動

1974年、青井は自由民主党の公認を受けて、愛媛県地方区から参議院議員に立候補し、当選しました。彼の公職としての活動は、1期にわたり続きました。この間、参議院農林水産委員長や自民党農林部会副部会長など、様々な重要な役割を果たしました。特に農林水産に関わる政策の形成に貢献したことは、地方農業にとって多大な意義がありました。

また、青井は愛媛県経済農業協同組合連合会の名誉会長や、畜産会の会長、協和飼料の取締役、テレビ愛媛の取締役などもつとめ、地域社会における多方面の発展に寄与していました。1980年には、秋の叙勲で勲三等旭日中綬章を受章し、その業績が評価されました。

最後の時

青井政美は、1991年1月29日に83歳で亡くなりました。その死去に際して正五位に叙され、彼の経歴は多くの人々に影響を与え続けることでしょう。彼は地域の農業発展に真摯に取り組んだ指導者であり、今もなおその功績は語り継がれています。

著作

青井政美の業績の一部は、彼自身の著書『ソ連ヨーロッパの旅』に反映されています。この著作は、彼の国際的な視野を示すものであり、協同組合運動に関心を持つ人々にとって、貴重な資料となっています。

参考文献

• - 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『現代物故者事典 1991-1993』日外アソシエーツ、1994年。
• - 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。
• - 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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