青南商事

株式会社青南商事（せいなんしょうじ）は、日本の北東部に位置する青森県弘前市に本社を構える、産業系廃棄物処理およびリサイクルを専門とする企業です。東北地方を中心に広範な事業を展開しており、「Recycle More, We Can.」というキャッチフレーズのもと、資源循環型社会の実現を目指しています。事業活動は多岐にわたり、産業廃棄物の収集運搬から適正な処理、さらには自動車のリサイクルや、鉄・非鉄金属スクラップの取り扱いまでを網羅しています。

会社の歴史は、1955年4月に「安東商会」として創業したことから始まります。その後、事業の拡大に伴い、1972年9月には法人化を果たし、現在の社名である「株式会社青南商事」となりました。本社は、1980年8月に弘前市内の和徳工業団地へ移転し、以降、事業の拠点として機能しています。

主な事業としては、まず産業系廃棄物の処理と運搬が挙げられます。これは、工場や事業所などから排出される多様な廃棄物を、環境法規に則って安全かつ適切に処理し、収集・運搬を行うものです。次に、自動車のリサイクル事業は、使用済み自動車を適正に解体し、再利用可能な部品や素材を回収することで、資源の有効活用を促進しています。さらに、鉄や非鉄金属に関わるスクラップ事業も重要な柱の一つです。これらの金属資源を回収・加工し、再資源化することで、新たな製品の製造に役立てています。

事業所ネットワークは、東北地方の主要都市に広く展開しています。青森県内には、本社機能を持つ弘前支店（弘前市神田）のほか、青森支店（青森市戸門）、八戸支店（八戸市桔梗野工業団地）があります。さらに、岩手県盛岡市（紫波郡矢巾町）、宮城県仙台市（塩竈市）、福島県郡山市（須賀川市）、山形県酒田市と、東北各県に支店を設けており、地域に根差したサービス提供体制を築いています。この広範囲なネットワークにより、多様な業種の顧客ニーズに対応し、効率的な廃棄物処理・リサイクルサービスを提供しています。

また、青南商事グループは複数の関連会社を有しており、これらが事業を多角的に支えています。秋田臨港株式会社、株式会社青南エンジニア、株式会社青森リニューアブル・エナジー・リサイクリング（青森RER）、株式会社青南エクスプレスといった各社が、専門的な知見や機能を提供し、グループ全体のサービス向上に貢献しています。

企業活動の一環として、社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、特にスポーツ分野への支援を行っています。ラグビー女子日本代表のスポンサーを務めるなど、スポーツ振興を通じた社会貢献にも力を入れています。

株式会社青南商事は、創業以来培ってきた技術と経験に基づき、産業廃棄物の適正処理と資源リサイクルの推進を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。東北地方における環境保全と資源循環の担い手として、その役割を果たし続けています。

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