青尾幸

青尾幸：日本テレビを彩ったアナウンサーの軌跡

青尾幸さんは、1940年10月20日、千葉県香取市で生まれました。立教大学文学部英米文学科卒業後、1963年に日本テレビに入社。報道番組や教養番組、そして天気予報など、幅広い分野で活躍されました。

特に、皇室関連の番組を長年担当したことから、「ロイヤル青尾」の愛称で親しまれ、視聴者から高い人気を博しました。そのキャリアは、まさに日本テレビの歴史と深く関わっています。

華々しいキャリアの始まりと報道番組への貢献

大学時代は、放送研究会に所属。後の著名アナウンサーである宇都宮基師さん、徳光和夫さん、土居まさるさんと同期でした。その経験が、アナウンサーとしての道を切り開く礎となったと言えるでしょう。日本テレビ入社後も、同期には今村倫子さん、小林完吾さん、徳光和夫さんなど、そうそうたるメンバーが名を連ねています。

1974年には『NNN日曜夕刊』のキャスターに就任。1990年まで週末のニュースを担当し、視聴者へ正確な情報を届ける役割を担いました。1981年には、久保晴生さんと共にロンドンからチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式の中継を担当。国際的な舞台でもその高い能力を発揮しました。

アナウンス部から事業局へ、そして新たな挑戦

1992年には、アナウンス部を離れ、事業局文化事業部次長、そして出版部長へとキャリアを転換。アナウンサーとしての経験を活かし、新たな分野に挑戦し続けました。1990年代後半には「キユーピー3分クッキング（NTVバージョン）」のテキスト作成にも携わっています。

定年退職後

2000年10月20日、日本テレビを定年退職されました。その後は、表立ったアナウンサーとしての活動は確認されていませんが、長年にわたる放送界での経験は、多くの人々に影響を与え続けていることでしょう。

同期との絆と充実した大学生活

大学時代には、元NHKアナウンサーの加賀美幸子さんと同級生だったことからも、豊かな人間関係を築いていたことが伺えます。放送研究会での経験は、仲間との協調性や番組制作への理解を深める機会となったことでしょう。

まとめ

青尾幸さんのキャリアは、まさにアナウンサーとして、そして日本テレビの一員として、多岐に渡る活躍の軌跡です。報道番組への貢献、皇室関連番組への長年の携わり、そして事業局での活躍など、その多才ぶりは、多くの視聴者や関係者に深い印象を与えました。「ロイヤル青尾」という愛称からも、彼女の人間性と仕事への姿勢がうかがい知れます。日本テレビの歴史に名を残すアナウンサーの一人として、その功績はこれからも語り継がれていくでしょう。

参考資料

* 日本テレビ放送網『私たちが最前線キャスターです。』(1991年6月1日発行、ISBNコード 9784820391111)

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