青山正克

青山 正克

（あおやま まさかつ、1971年3月29日生まれ、茨城県出身）

青山正克氏は、日本の元社会人野球選手であり、現役引退後は指導者として、現在は大学野球の監督を務めています。

経歴

学生時代

茨城県立土浦日本大学高等学校に進学した青山氏は、1年時の夏には、全国高等学校野球選手権大会への出場を果たしました。当時のチームでは、2学年上の主将であった印出順彦氏が活躍しており、奇しくも印出氏は後に浪人期間を経て法政大学に進学したため、東京六大学野球の舞台では同期としてプレーすることとなります。

高校卒業後、青山氏は法政大学へ進学。大学野球部では、主に内野手としてプレーしましたが、レギュラーの座を掴むまでには至らず、4年時にようやく東京六大学野球のリーグ戦に出場機会を得るという状況でした。しかし、当時のチームには才能豊かな選手が揃っており、1学年上には後にプロ入りする投手・高村祐氏や外野手・諸積兼司氏、そして2学年下には日本を代表する打者となる稲葉篤紀氏らが在籍していました。

社会人野球時代

大学を卒業した青山氏は、岐阜県岐阜市に本拠地を置く社会人野球チーム、昭和コンクリートに入団します。当時、東海地方の社会人野球界において、比較的新しいチームながらも着実に力をつけ、頭角を現していた同チームで、青山氏は遊撃手としてレギュラーポジションを獲得しました。小柄ながらも長打力を秘め、特に試合の重要な局面で力を発揮する勝負強い打者（クラッチヒッター）として、チームの躍進に貢献しました。しかし、2003年の夏をもって、昭和コンクリートが野球部の活動を休止することを決定したため、青山氏は新たな所属先を探すことになります。

次に移籍したのは、同じ岐阜県内の強豪、西濃運輸野球部でした。新たな環境での活躍が期待されましたが、残念ながらここでは自身の力を十分に発揮するには至らず、目立った成績を残せないまま、わずか1シーズンでチームを離れることになりました。

その後、青山氏は一光（いっこう）野球部へ移籍。このチームでは再び内野のレギュラーとして定着し、選手として精力的にプレーを続けました。それに加えて、若手選手の指導にも関わる兼任コーチを務め、自身の経験を活かして後進の育成にも尽力しました。しかし、一光野球部もまた、2007年限りでの廃部が決定。これを機に、青山氏は現役選手としてのキャリアに終止符を打ちました。

指導者として

現役引退後、青山氏は指導者の道へ進みます。2008年からは、愛知産業大学硬式野球部の監督に就任。前任の星野奏真氏からチームを引き継ぎ、学生野球の指導者として新たな一歩を踏み出しました。

主な表彰

選手時代の特筆すべき功績として、2005年には都市対抗野球大会本大会への10年連続出場という記録を達成しています。これは、選手生命が比較的短い社会人野球において、長きにわたり高いレベルで活躍し続けた証であり、青山氏の選手としての実力と継続性の高さを物語るものです。

青山氏は、高校、大学、そして複数の社会人チームで選手として経験を積み、その後は指導者として若い世代の育成に携わるなど、野球人として多岐にわたるキャリアを歩んでいます。

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