青山秀明

青山 秀明のプロフィール

青山 秀明（あおやま ひであき、1954年生まれ）は、日本の理論物理学者であり、特に経済物理学の分野で知られています。彼は京都大学の名誉教授であり、教育と研究の両面で高い評価を受けています。また、彼は経済産業研究所（RIETI）のファカルティフェローや、理化学研究所のiTHEMSで客員主管研究員として活動しています。さらに、国際学会「Big Data for Economy, Science and Technology (B.E.S.T.) Society」の会長も務めています。

略歴

青山は1954年3月28日に東京都で生まれました。彼の学業のスタートは、大阪府立豊中高等学校を1972年に卒業したことから始まり、その後京都大学の理学部に進学し、1976年に卒業しました。次に、京都大学大学院理学研究科物理学専攻に進み、1978年に修士課程を修了しました。指導教官は著名な物理学者の小林誠です。

1982年にはカリフォルニア工科大学に進み、博士課程を修了しました。この際の指導教官はH. デビッド・ポリツァーであり、博士号審査委員にはリチャード・P・ファインマンやキップ・ソーンが名を連ねていました。その後、スタンフォード線形加速器センターで博士研究員として理論部に所属し、研究を重ねました。

次のステップとして、青山はノースイースタン大学で博士研究員兼講師として勤務し、ハーバード大学で客員研究員も経験しました。1988年に京都大学に移り、同大学の理学部で助手に就任。その後、助教授、教授と昇進し、最終的には名誉教授となりました。

家族と趣味

彼の私生活では、2011年に結婚し、現在は妻と5匹の猫と共に暮らしています。趣味には、アルゼンチンタンゴを挙げており、タンゴサークル「Barrio de Tango KYOTO」の運営にも関与しています。また、クラシックギターやタンゴの演奏、薔薇の折り紙、プルメリアの栽培も楽しんでいます。

著作活動

青山は多くの書籍を著しています。特に、経済物理学に関する著書では、「パレート・ファームズ -企業の興亡とつながりの科学」（日本経済評論社、2007年）や、「経済物理学」（共立出版、2008年）などがあります。また、国際的な視点から研究を進めた著作もあり、「Econophysics and Companies: Statistical Life and Death in Complex Business Networks」（Cambridge University Press、2010年）や「Macro-Econophysics - New Studies on Economic Networks and Synchronization」（Cambridge University Press、2017年）などが記されています。

彼はまた、いくつかの翻訳書も手掛けています。例えば、青木正直による『経済における確率的モデルへの招待』（サイエンス社、2004年）や、スティーヴン・ワインバーグの6巻からなる『ワインバーク場の量子論』（吉岡書店、1997-2003年）などが含まれます。

現在の活動

青山は2019年に京都大学を定年退職し、その後も研究を続けています。理化学研究所などの支援を受けて、現在も活発に研究活動を行っています。しかし、2021年にパーキンソン病が発覚し、その後2023年には前立腺癌が診断されました。幸いなことに、前立腺癌は放射線治療によって治癒し、彼は依然として科学研究に努め続けています。青山の研究活動や最近の業績に関する詳細は、理化学研究所の公式ウェブサイトで確認できます。

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