青山駅 (愛知県)

青山駅の概要

青山駅（あおやまえき）は、愛知県半田市青山一丁目に位置する名古屋鉄道河和線の駅で、駅番号はKC14です。この駅は、すべての列車が停車するため、地域住民の重要な交通手段として利用されています。

歴史的背景

青山駅は、1933年（昭和8年）に知多鉄道の南成岩駅として開業しました。この駅の設置は、隣接する成岩駅から河和口駅までの延伸によって可能となりました。その背景には、鉄道省が推進した武豊線へのガソリンカーの導入や、自動車運行計画への対抗策があったとされます。

駅名が現在の「青山駅」に変更されるまでには、多数の議論や動きがありました。1992年には、地域の発展を目的に地元住民が「南成岩駅名を考える会」を結成し、駅名変更の賛同を求めるアンケートを実施した結果、約7割が変更を支持する意見が集まりました。しかし、名古屋鉄道がシステム更新にかかる費用を地元に求めたため、名変更についての話は進展しませんでした。

その後、1999年に周辺地域の人口が増加し、「南成岩駅名を考える会」が再結成されました。この会は、半田市長に対し駅名変更の要望を行ったものの、再び名鉄の消極的な対応に阻まれました。

2004年、空港線の開通に伴う駅名検討が行われ、青山駅への変更を目指す運動が再開されました。市議会や地域の支持を背景に、地域負担費用が約1,600万円と提示され、ついに2005年1月29日に駅名変更が実現しました。

高架化計画

青山駅は2013年に高架化され、立体交差化の工事が完了しました。仮駅は従来と同じ形式の1面2線の島式ホームで運用されていましたが、2010年には新しい橋上駅舎が建設されました。仮駅舎の一部は2010年2月から公開され、その後の切り替えも順調に進みました。最終的に、2013年11月に下り線の高架化が完了し、青山駅は2面2線の相対式高架ホームを有する駅へと生まれ変わりました。

年表のまとめ

青山駅の重要な出来事を年表形式で振り返ると、

• - 1933年7月10日: 南成岩駅として開業。
• - 1943年: 知多鉄道が名古屋鉄道に合併。
• - 2005年: 駅名を「青山駅」に変更。
• - 2013年: 高架化工事が完了し、現在のホーム構造となる。

駅の構造と利用状況

青山駅は、相対式高架ホームを持ち、8両編成に対応しています。バリアフリー対応のエレベーターが設置され、駅の待合室には昔のステンドグラスが移設されています。2024年度の1日平均乗降人員は7,534人で、河和線内で4位となっています。

周辺環境

周辺には、商業施設や公共交通のバス路線が充実しており、地域住民にとって利便性が高い環境が整っています。西側には商業施設、東側には住宅地が広がっており、地域の生活と密接に結びついた駅です。これからも青山駅は、地域の交通の中心としてますます成長していくでしょう。

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