青島足球倶楽部

青島足球倶楽部は、中国・山東省青島市をホームタウンとするプロサッカークラブです。中国プロサッカーリーグ（中国超級）に加盟していました。クラブの歴史は、2013年1月29日に青島海牛足球倶楽部として設立されたことから始まります。この時、元中国代表選手であり、山東省出身の戚務生氏が代表を務め、郝海東氏がディレクター、宿茂臻氏が監督という体制でクラブがスタートしました。

クラブ名にある「海牛」は、かつて青島市のプロサッカークラブである青島中能が1994年から2004年まで使用していた名称であり、青島市のサッカーの黄金時代を象徴する名前として採用されました。設立初年度の2013年11月3日には、中国サッカー・乙級リーグの昇格プレーオフで河北中基を破り優勝、中国サッカー・甲級リーグへの昇格を果たしました。

2015年12月30日には、地元青島を本拠とする黄海製薬がクラブの株式67.03%を取得し、傘下に収めました。これに伴い、2016年1月13日付でクラブ名は青島海牛足球倶楽部から青島黄海足球倶楽部に改称されました。

2019年7月3日には、FCバルセロナやマンチェスター・シティでプレーした元コートジボワール代表のヤヤ・トゥーレが加入し、大きな話題となりました。さらに、同年8月18日には、4月までヴィッセル神戸を指揮していたフアン・マヌエル・リージョが監督に就任。同年10月26日の上海申鑫戦に勝利し、中国スーパーリーグへの昇格を決めました。この昇格は、クラブにとって重要な節目となりました。

クラブのタイトルとしては、国内タイトルとして、2019年に中国サッカー・甲級リーグで優勝、2013年に中国サッカー・乙級リーグで優勝を果たしています。国際タイトルは獲得していません。

2020シーズンは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、リーグ戦は変則的な方式で開催されました。8チームずつ2つのグループに分かれて予選を行い、各グループ上位4チーム計8チームが優勝を争う決勝トーナメントに進み、下位4チーム計8チームが降格を争う残留プレーオフに進むという形式が採用されました。

歴代監督としては、宿茂臻氏が2013年から2015年まで、ジョルディ・ヴィニャルス氏が2015年から2019年まで、フアン・マヌエル・リージョ氏が2019年から2020年まで務めました。また、歴代所属選手としては、ジョルジェ・ラキッチ選手、金承龍選手、ゴラン・ゴリッチ選手、巴力選手、ゴッドフレッド・カリカリ選手、ジョアン・ベルドゥ選手、趙石選手、フランシスコ・サンダサ選手、鄧卓翔選手、殷亜吉選手、クレオ選手、リカルド・ヴァス・テ選手、ヤヤ・トゥーレ選手などが在籍しました。

クラブの公式情報は、中国のSNSである新浪微博で発信されています。

青島足球倶楽部は、青島市のサッカーの歴史と発展に大きく貢献したクラブの一つと言えるでしょう。過去には様々な著名な選手や監督が在籍し、多くのサポーターを魅了してきました。

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